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ユウの会話の中で出てくる名前は「せんせぇ」「りょおくん」「ちぃちゃん」 それ以外はどっかの店の店員とかたまたま会った人の話 ユウの行動範囲は椎名に任せているがそれでもミツルが聞いているのとほぼ変わりはなく、そこに新しい人間が入りこむことなどこの三年なかった 「マナくんっは...せんせぇのおともだちだよ」 ユウはミツルの危惧することに気づくはずもなく嬉しそうに続けていく 「あのねっ、みんなでごはんっ...食べたのっ、りょおくんち」 たどたどしく行ったり来たりしながら伝えるユウの言葉は頭の中で一から組み立て、整理しないと訳が分からない 「マナくんね、おうじさまなのっ!!」 「王子様?」 「うんっ!!あのねっ、髪がキラキラなのっ...それでねっ..」 自分の知らない名前を嬉しそうに口にするユウを見ているとなんだか無償にやりきれなくなる 「それでねっ....」 「その話、まだすんの?」 思わずついて出た言葉にユウはピタリと動きを止めた

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