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「マナくんっ、あのっ...あのねっ」
「うるせぇな、話しかけてくんな」
気が向いたら遊びにおいでといわれたマナトはさっそく、寄ってみたもののユウしかいなくて内心がっかりしていた
涼介の家も好きなだけいていいと言われたけれど、正直あのただただ豪華すぎる部屋に一人でいてもすることはないし、下手してグラスの一つでも割ってしまわないか心配でゆっくりできなかった
「マナくんっ」
「うるせぇっつーの、このバカ」
何度話しかけても跳ねつけられたユウはしゅんとして仕方なくまたぬいぐるみと戯れる
きゃっきゃっと遊ぶ姿にまたマナトが不快感を露骨に現した
「それなに?ガキみてぇにぬいぐるみなんて、本当にバカみたい」
「これはとりさんっ...みぃくんがっ...くれたよ」
「みぃくん?誰それ」
そう言えば椎名と2人であった時、ユウはデートだと言っていたのを思い出す
デート...なんてこんな奴に恋人がいるとは思えないけれど
「みぃくんて何?兄貴?」
「あに...き?」
そんな言葉すら分からないユウにマナトはますます刺々しくなっていく
「だーかーらー、みぃくんってなに?どんな奴?」
「え...えっとぉ」
ユウは大きな瞳をぐるぐるさせて拙い言葉で一生懸命語り出した
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