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ユウ
ーー夢を見た
大好きな人の夢
目を開けたらみぃくんがいて自分は彼の腕の中に包まれるようにして寄り添っていた
少し窮屈に感じる腕の中で、彼の重みが心地よかった
まだ起きない彼の閉じている瞼とか長い睫とか、薄い唇とかをずっとずーっと見つめていた
早く起きて自分のことを見てほしい気持ちとこのまま穏やかに一緒に寝ていたい気持ちが交差する
そして湧き上がるのは”彼を好きだ”という気持ち
ずっとこうやって毎日みぃくんに会えたらいいのに......
どうしてなんだろう
ずっと会えなくて、会いたくて、どうしたらいいのかも分からなくてただ待つことしかできなくて
やっと会えるようになったのに
今度はもっと会いたくなって今度は”さみしい”がいっぱいになってしまった
そう思ったら泣きたくなって滲んだ瞳をぎゅぅっと閉じて零れそうになるのを堰き止めた
ほぅっと一息ついて目を開けたら目の前はいつものニセモノの空だった
なんだ......みぃくんがいない
それが夢だったと気がついて、やっぱり少し泣けてしまった
この夢を見たのが今日でよかった
だって今日は本当にみぃくんと会うの
たくさんお話をして、たくさん遊んで、一緒にベットに入るの
夢と同じように彼の寝顔をたくさん見ることができるの
泣きたくなるのは我慢しなくちゃ
もうこれ以上、みぃくんを困らせたくないの
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