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ーーミツルの決意ーー

もう泣かせたくはなかったから 自分なりに考えたことは無理やり引き離される前に自分から離れること ユウにとってそれが一番いい事だとミツルは思った 例えそれが、自分にとって一番望まないことだとしても その考えを聞いた椎名は少し驚いた目をしたけれど、その後何も答えなかった 彼はその肯定とも否定ともとれる態度に自分の選択が間違っていないことを確信した ーーー その後、目を覚ましたユウは相変わらずで、ミツルにべったりとくっついて離れようとはしなかった あれだけの事をした自分に何事もなかったように縋る姿をもう嬉しいとは思えなかった 「ユウ、今日は先生と寝るんだよ」 「う...?」 その日の夜、ミツルはユウを避けるように伝えた 自分の決心が鈍るのが怖かったからだ 「先生、ベット使って?」 「でも...」 「おやすみ」 二人を寝室に置いたまま彼は出て行ってしまった 「....」 ぽかんとしたままユウは閉められた扉を見つめる "なんで?"と椎名の顔を交互に見ながら首を傾げた 「寝よっか」 「....」 ユウをベットに寝かせると椎名は頭を撫でながら安心して眠れるように促した 「...みぃくん...」 「大丈夫だよ、今日は僕と寝よう?」 ユウはイヤイヤと頭をふって潤んだ目を向けてくる 椎名の言葉に耳を貸そうとしない ーーそりゃ...そうだよな 案の定、彼の姿が見えなくなったことで気持ちが不安定になってしまう 「ああぁっ...泣かないで?そうだっ!絵本読んであげようか」 「ふっ....」 椎名の慰めも空しくユウは泣きだしてしまう 当然だろう...急に突き放された理由をユウは理解できない 先日までの自分の置かれた状況を考えればそれは仕方のないことだ 「ひっく...みぃくん」 「分かったっ!分かったっ!ミツルくんのところに行こうね?」 声をあげて泣き出してしまう前に椎名はユウをベットから抱え上げて寝室を後にした

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