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ミツルが覚悟を決めたなら、自分もきちんと向き合わなければいけないーー 椎名は彼に向かって言った 「分かった、ユウくんの面倒は僕が見る」 「本当...?」 「だけど、君の事も見捨てたりはしない」 ユウのことはもちろんだが椎名には彼のことも気がかりだった 相手が必要なのはユウだけではない 彼もまたユウがいないとダメなのは見ていれば分かる 「ユウくんと離れたらどこかへ行こうと思っていない?」 椎名がそういうと今まで冷静だった彼の目がほんの少しだけたじろいだ 「なんで...」 「見てたら分かるよ、ユウくんと離れたらもう二度と会わないようにしようと思っていない?」 ユウのために自分は邪魔だと感じている彼ならありえない話ではない これからのことを考えて、存在そのものを消してしまおうと彼が思っても不思議ではなかった 「そんな事させないからね?」 「...でも...」 椎名は起き上がるとミツルを真剣な顔で見下ろした 「僕はこれでも元、君の主治医だよ?君が何を考えているのかぐらい分かるよ」 「....」 「君がいなくなったらユウくんはどうなると思っているの?」 ユウの事を任されたのなら彼の事もきちんとした処置をしないといけない 1人になんてさせられない 「心配なのはユウくんだけじゃないんだよ」 「俺は大丈夫だよ、ユウの事だけ守ってくれたらそれでいい」 彼は椎名の言葉に首を振って拒んでいた

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