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第7話
-伊我利比女命 -
2年間お世話になった水泳部の部室で塩素の匂いに抱かれながら寝取りくんを縛り上げ、オトナの玩具を咥え込ませていた。お腹が痛いからやめてほしい、と言われたけれど、それってボクには関係ないかな。だってこれは寝取りくんへのお仕置きなのだから。
「へぇ、すごぉい」
「女の子たちのお下がりですまない」
パープルともピンクともいえない色味の陰茎を模したクリアの玩具で犬 ちゃんは遊んでいる。
「あっ、ぐっ、あっあッ…!」
突然大きな物入れられたら痛いよね。犬くんは構わず押し入れたり引き出したりしている。ローションがぽたぽた尻穴から垂れて床に落ちる。
「アナルビーズ!これおもしろそぉ!」
ボクは犬くんの好奇心に慄きながらパイプ椅子を出して、寝取りくんを眺めていた。
「やら、アッ…あっ…ああーッ!」
挿れていた玩具を抜き、アナルビーズを入れていく。連なった玉が段々と大きくなっていき、最小ではBB弾より小さいけれど、最大だとゴルフボールほどの大きさにまでなっている。えげつない物を選ぶな。流石に女の子相手に使えず、これは多分初めて使われるんじゃないかな。
「や、だ…壊れ、るそんなの、挿れ、な…っううんっ!…あ…」
犬太くんはいきなり半分くらいまで挿れた。ローションでそれなりに慣らしたし、誰かさんが散々アイシタっぽいから少し余裕があるけれど。
「壊れたらうちで飼ってあげる。不況だし、その方が意外と食うに困らないかも知れないね」
「だってよぉ~。よかったじゃん?」
入ったビーズの次のビーズとの間を犬くんは往復させていた。粘膜が開いて盛り上がる様が生々しい。
「やっだ、怖い、やだ、やめてやめて、出して、はっ、ぁんっ」
「お前のせいでさ~、けんた、鞠也せんぱいに殴られたんだぁ」
ぐぐっと更に大きいビーズを入れる。本当に人工肛門になることも考慮しておいたほうがいいかも知れないね。それもいい。芽依さんのお人形を奪ったんだから、一生をかけて償うべきだ。そのためならその一生を、ボクが頭下げて家で飼うのもいい。
「あっ、ぁあンッンっんん、」
「なんか女の子みたいな声出すんだねぇ~」
ゆっくりと大きくなっていくビーズを入れていく。寝取りくんの顔は青褪めていて、ボクはそれを素晴らしいと思った。
「お尻、良くなってきちゃった?嵐丸ちゃんに抱いてもらう?」
「あ~、ごめんなさぁい。お嵐ちゃん多分無理だよぉ」
「え?」
「あっ、巽く…っはぁ、ぁあ、や、ぁあ!」
騒ぎ出すから黙らせるように犬くんはビーズを強く押し込んで、2個ほど引いた。少し嵐丸ちゃんが心配になってきてしまう。
「お嵐ちゃんがよかったぁ?けんたでごめんね!」
「ぁう!ぐっ、あひぃっッぁうぅうっ!」
一気に引き抜くと寝取りくんは背筋を曲げてびりびりと身を震わせていた。ローションと腸液で照っているアナルビーズも置いて、昨日買い足した物を手に取る。ザラザラした突起のついたディルド型バイブだ。これも目にしたことはあっても女の子には使えなかった。震えてくねるからビジュアルも相俟ってなかなかにおぞましい。犬くんは躊躇せず寝取りくんの尻穴に先端部を当てる。
「あぅっ、あっ、う、」
「うん、食べてる食べてる」
いぼつきのディルド型バイブが呑み込まれていく光景に不覚にもボクの陰茎は頭を擡(もた)げる。
「はぅ、くぅっう」
「いぼいぼおいしい?」
半分まで進ませ、また緩やかに出し入れする。寝取りくんは呻いたり喘いだり忙しい。新しいラジオコントロールカーでも買ってもらったみたいに犬くんは寝取りくんに夢中になっていた。スイッチを入れたらしくモーター音と寝取りくんの絶叫が聞こえた。
「誰か来たらどうするの。ボクは構わないけれど、君は」
「やだ!やああああ!やだっ、止めて、やだあ、止めっああああぅ、あ、あぁ!」
聞いていない。犬くんはきゃはきゃは笑っている。入りきらない部分が空回った音を立てて回転してのたうつ。ミミズのような動きだった。
「やだ、やぁ、やだ!やめて、やだ、それやぁだ、あっ、あっ、やっ、だめ、」
「だぁめ」
「あぐぅぅう!ひぃっ、あぅうぐぐぐっぅ!」
空回った音とモーター音が大きくなって、のたうつ幅も大きい。喉の奥から殺そうとした声が漏れていて、それはそれで面白いけれど聞くに耐えない。まるで嗽 だ。犬くんはのたうつそれを掴んで容赦なくピストンさせる。
「うぅぅぅ!ぁぐっ、ぉぉお、ぁっ、ぉお」
「興醒めだよ、君」
犬くんの手を払い、強烈な動きをする無機物を掴んでスイッチを切る。
「はっ、はっ、ぁふ、はっ、ぁっ」
聞いてない。そんなに凄まじかったのかな。寝取りくんの悲鳴は凄まじかったけれど。
「犬くん、犯したい?」
「う~ん、いいや」
犬くんは興味が失せてしまったようで、ボクは寝取りくんのために買っておいたローターを開閉している卑しい穴に喰わせる。スティックローターとかいってスイッチ入れてから突っ込んでおけばリモートコントローラー要らないらしいから。
「ぅんっ、」
「出したらいけないよ」
「そ、ぅん、なっ…っあ、ッう、んんっ」
縛った腕を解放する。疲れたようで壁に背を預けているけれど、身を引攣らせる。
「じゃあね、また会う日まで。トイレは大変だし、電池との戦いだ?」
「わ~、おもしろぉい!」
ボクは寝取りくんを置いて水泳部の部室を後にする。犬くんは寝取りくんを気にしていたようだけれど、すぐにボクを追ってきた。
「あいつどぉするのぉ?」
「そうだね、彼がボクを探しに来るか…それとも、ハイエナくんがお出ましになるか…もしくは…どうだろうね」
どうなっても面白いよ。まさかまだ恋なんて知りませんみたいな顔して恋煩いまでしていた嵐丸ちゃんとそこまで親密になっていたとは思わなかったけれど、ここまで来たら拗れるところまで拗れるのもありかな。破綻した子も隣にいることだし。
-Tigar and CDD-
やたらと妙に廊下が騒がしかった。どうせプリザードのあれこれであろ、と脇を通り抜ける。背の高い男の後ろ姿と、抱えられてはみ出た脚が見えた。男子だな。だが鈴峰ではなさそうだった。貧血か。大変だの。まさかあの少年か?と思ったが安らかに眠っておったから違うと思うた。外に出て、いつも通り北側に向かおうとして、救急車が駐車場に見えた。所詮他人事。屋内プールのほうからまた芽依の弟と猿渡犬太が歩いてきて、よく会うものだと思ったりなどしておった。駐車場の救急車のサイレンが鳴って少しばかりびっくりしてしまった。
「お嵐ちゃんじゃない?」
猿渡犬太がそう言って、あの少年のことなら縁起でもないと思うた。身内であろ。いくらプリザード嫌いとはいえ。
「鳥羽さん」
「ぃっ」
意外な人物から声をかけられ驚き、食し損ねた朝餉の握飯を懐から落とすところだった。
「姉がお世話になっています」
「あ、やややや」
「この人だぁれ?」
隣の童が訊いた。誰でもない、ボキは。
「姉の大事な人」
「違う!」
やめろ、やめろ。芽依の弟は儚さを纏わせて笑う。
「いいんですよ、遠慮しないでください。分かっていますから」
「だから誠に違う!」
なんだこやつ、芽依より真面 かと思っておったが芽依より面倒臭いかも知れぬ。
「え~、芽依さんの?似合わなくないぃ?」
「そうかな、ボクは他の誰よりこの人が姉には合っていると思うけれど。…ねぇ?義兄 さん」
鳥肌がぞぞぞぞっと立った。合わんわ。芽依とよく似た顔で言うから尚気色悪い。
「縫斗せんぱいのおにいさん?」
「ち、が」
「そう。覚えておいて」
「ボキにはもう心に決めた人がい、」
いない。いるにはいる。だがボキが望まない。
「いやだな、義兄(にい)さん。弟の前で惚気 ないでください」
一瞬、だがボキに分かるように、こやつは侮るように笑った。
「だから、ち…」
「ふふ、では。これからもどうぞ姉をよろしくお願いします」
言葉とは真逆な雰囲気の顔で、芽依の弟は犬くんを連れて行く。犬くんはボキを振り返った。蔑んでおった態度なんて忘れてまるで親しげな雰囲気を出して、単純なものだのぉとなんだか感心してしもうた。さらに寂れた建物が入り組む構内へ入っていく。屋内プール棟から見知った人が出てくる。壁に手をついて重そうに歩いておった。鈴峰だ。保健室で寝ていたろう。気怠げで今にも倒れそうだから、シカトここうとしてもそうもいきそうになかった。
「何しておるん」
熱っぽく潤んだ赤い顔がボキを見た。苦しそうに息を吐いておる。
「…ッ、こ、虎太郎さ…っ」
「保健室におったろう?戻ったらどうだの」
浅く呼吸をしながらボキを見て、撫でられる猫みたい目を細めてぴくぴく身を震わせる。寒いんか?
「あッ、…そう、です…ねっ」
壁から離れ、1人歩こうとして足が縺れているから支えようと近付くと鈴峰は転びボキの胸へ倒れ込んできよる。踏ん張り受け止めた。鈴峰の身体は熱と冷えの両方を感じさせた。寝とけ。鈴峰はボキの胸から顔を上げ、ボキを眺めるように見るからボキは緊張してしまった。
「肩に手ぇ掛け。全く病人が何しとんじゃい」
鈴峰の腕を取って担いだ。背中を支えて歩かせる。携帯電話のバイブレーションの音が断続的に聞こえた。
「ケータイ鳴っとらん?」
「…ッ!ぁ、ぅん、鳴って、ない…ン、」
苦しそうだから、あまり喋らせるもんじゃないと思い、ボキはそれ以上聞かんかった。ボキは携帯電話を不携帯だから鳴っているとしたらロッカーの中にて。とすれば近くの建物の設備の音なんだろうの。人を引き摺るように歩くと保健室まで大分遠く感じる。こやつは優等生だろうからサボタージュなんてしたことなさそうであるが、今は病人ゆえ、致し方がない。
保健室に着いたが、誰もおらんかった。2人が寝ておったベッドは枕も布団もない。何だか妙な胸騒ぎがしたが、まずは鈴峰をどうにかせねばならず、廊下側のベッドに寝かせた。枕と布団は棚にあったはず。保健委員がそんなことを言っておった。鈴峰は四肢を怠そうに投げ出して、時折身を震わせる。布団と枕を持っていき、ブレザーくらいは脱がせてやる気になった。いきなり肩に触れてびっくりしたのか鈴峰は暴れた。
「ほれ、ブレザー脱ぎ。皺ンなる。寝辛かろうに」
ブレザーを掛けるハンガーがきちんとベッドに用意されている。皺まみれの制服で構内ほっつき歩くなという品性品位がどうだのという学園のこだわりかと捻くれた考えが浮かぶ。仰向けになった鈴峰のブレザーのボタンに手を掛ける。その手を弱く掴まれた。裂けた皮膚が目に入った。それから手首の痣。
「チミ、大丈夫か」
鈴峰は眉を下げ、濡れた目を瞑る。泣きそうな顔をしていた。弱く掴まれた手を振り切ってブレザーのボタンを外す。
「ネクタイはどうする?」
ボキがブレザーを脱がせてハンガーに掛けている間にネクタイを解こうとしていたが、解く気があるのかないのか、その指はネクタイを引っ掻くだけだった。
「案外甘えたか」
鈴峰の手を退けてネクタイも解く。第2ボタンまで開けてやった。ネクタイをハンガーに掛け、鈴峰の様子を見ておった。
「…たろうさ…、こた…さ…」
蚊の鳴くような声で呼ばれて、ボキは顔を近付ける。弱々しく鈴峰がボキの頭を捉えて、首を浮かせた。避けようと思えば避けられるほど遅く弱々しいものだった。だがボキは、避けるという概念がまるで頭になかった。何故かも分からん。鈴峰の唇がボキの唇に触れた。火傷しそうなくらい熱く感じた。何を求めているか分かり、警鐘が鳴りまくっているというにボキは鈴峰の唇をさらに深く求めて応えてしもうた。どちらからともなく舌が伸ばされ絡み合う。
「あっ…はっ、んン、ふっ、…はぁ、んん…」
鈴峰の漏らす吐息に混じった声に腰が溶けそうだった。片手を繋がれ、指が指の間に入っていく。甘く蕩ける接吻に思考がぼやけた。
「はぁ、あッ…んっ、ふ…」
水の音が卑猥に響く。痺れるような不快ではない頭痛。舌の裏表を舐められて、仕返しする。廊下の足音に我に返って唇が離れた。下唇と下唇を唾液が繋いだ。光って、途切れる。切なげな表情を向けられる。胸が鋭く痛んだ。戻れなくなりそうで怖い。
「無理するでないわ」
カーテンを閉めて、保健室を立ち去る。
-Ave MariYa-
昨日、嵐丸が救急車で運ばれたらしい。女子たちが俺に言ってきた。半分の半分は俺の所為だろうけど残り全部は軟弱な嵐丸の所為だろう。自業自得だ。俺は唇の端の痛みを気にしながら構内を歩く。もうすぐ放課後だ。俺は少し早いだけ。今日はほとんど嵐丸のことについてあれこれ聞かれて終わった。答えることなんて何もない。プリザードの他の人も訊かれたんじゃないか。他に訊かれる友達とか、あいついなそうだし。そんなことよりスミちゃんを探した。休み時間はほぼ丸潰れだったから会えてない。嵐丸ファンに囲まれてあれこれと訊かれたから。部外者に答えることなんてないね。スミちゃんはいないかなと俺はあまり興味のない北校舎に行くことが多くなって、案の定スミちゃんは屋内プールの近くをよたよた歩いていた。
「スミちゃん、何してるの?」
壁伝いに歩く弱々しい姿に俺のペニスは大きくなっていく。スミちゃんは俺を見て怯える。数こなせばきっと大丈夫。そんな自信があった。肩に触れると、距離を取られて俺の手は宙に残された。
「も…オレに…構わなっ…ッで、」
喘ぐように言われたって聞けないよ、そんなこと。俺の好きって気持ちがちゃんと伝わってないんだ。
「スミちゃん、俺はスミちゃんのことちゃんと覚えてるんだよ?スミちゃんが忘れちゃったって。なんでだか分かる?スミちゃんのことが…っ」
「ッん、んぅ、やめ、て。触らな、いで…」
また伸ばした手を拒まれる。スミちゃんは屋内プールに行こうとしていた。そこに何があるの?俺より優先させることなんて。
「だめ。行かせない」
顎を掴んでここが外なんてこともお構いなしにキスする。唇の柔らかい感触を楽しんでから舌を入れた。スミちゃんの口内はやらしい時に出るとろとろの唾液でいっぱいで、俺は夢中で舌を絡めた。眼鏡外させておけばよかったと思った。色んな角度からキスしたかったのに。
「ん…やぁ…はぁっ」
甘えるような声を出して唇を預けてくるから堪らなくなって壁に押し付ける。違うところでも繋がりたい。口を離すのが惜しくて仕方なかった。口角から滴る雫も舐めとる。妙に歩きづらそうにしているスミちゃんの肩を抱いて屋内プールのトイレに連れ込む。
「、や、だ!離し…ッん、んっ」
拒否は聞きたくないからキスして塞ぐ。個室に入って鍵を掛けたら飽きるまでキスした。唇が荒れそうだ。力が抜けたらしい身体を抱き寄せて、口内をかき回す。舌先が口内炎になりそうだ。
「おね…が…離し……っぁん」
腕の中で身を捩り、引攣らせる姿がかわいくて強く力を込めてしまう。
「やだ…、も…やめ、…ぁっ」
当たる感触。スミちゃん、勃ってる。俺はスミちゃんの唇を塞ぎながらペニスを布越しに触った。頭を振ってキス止めようとする。許せないな。固くなったペニスを揉む。手が俺の胸を押す。
「このままイく?」
唾液が短く糸を引いた。スミちゃんが首を振って呆気なく途切れる。早くイくところ見たくてベルト開け放ってファスナーも下ろしてトランクスと一緒にずり下ろす。ぷるんと跳ねる。根元をゴム製の紐で縛られて、亀頭の上の穴には栓がされている。ぱんぱんに勃起しているのに、射精出来ないんだ。誰だよこういうことするやつ!
「スミちゃん…」
まさか後ろまで赦した?指を舐めて尻の穴に指を突っ込み。
「ぁぁあ、」
指に当たる固い物。振動している。頭が真っ白になる。誰。嵐丸は病院送りだ。他にいたか?俺の知らないやつ?
「なんで俺以外に身体赦してんの?」
俺は苛立って、ファスナーから勃ってペニスを出してスミちゃんに突き立てる。固い感触が奥へ押されて亀頭を刺激し、竿をスミちゃんが締め付ける。
「あぐぅぅう!やっ、ぁう、苦し、苦し…から、あっぐぅ!」
本当に苦しそうで、可哀想になり、亀頭の穴に挿し込まれた画鋲のように笠がついている細い棒状のものを抜き取る。意外に長く、粘ついたカウパーが溢れてぬらぬら光っていた。
「ぁっうぅ、ぁっく、ぅ…」
腰を打ち付けながら玉を掌で遊んだ。持ち上げて、落として揺らす。
「ふぅっ、ぅンゥゥっ」
ぎゅうぎゅう締め付けてきて、俺はすぐイきそうになった。スミちゃんの尻が俺の制服に当たってわさわさと音がする。スミちゃんのペニスを縛っているゴム紐を取りたかったけど、強く締め付けてくるのと振動が気持ち良すぎてなかなか上手くことが運べない。
「このままイける?」
スミちゃんは頭を強く振った。かわいい。このままイかせたいな。ずん、と強く打つ。奥に振動してるやつ入っちゃったね?高く喘いでスミちゃんのずっと痙攣していた。締め付けと振動とスミちゃんの匂いとスミちゃんの痴態でもう中に出したくて仕方がなかった。一撃の余韻に浸りながらゴム紐に手を伸ばす。
「あ…っう…、ぁ…ぁぅう…」
ゴム紐を解くと、とろとろザーメンが漏れた。とろっ、とろって途切れて床を汚す。また引き攣った身体を抱き締める。
「いっぱい出たね」
「はぁぁう!ぅんンン!」
亀頭の穴をぐりぐり指の腹で穿るとぼぅっとしてたらしい肩が大きく跳ねて、へひへひ犬みたいな息をした。ぎゅうぎゅう締め付けてくるけど、なんかやっぱり奥突きたいから振動するおもちゃ邪魔だな。いったん俺のペニスを抜いた。外が冷たく感じた。
「スミちゃん、おもちゃ出して」
「だっ……め…怒ら……れちゃ…ッぁんんん、!」
誰に怒られるの?その人に怒られるのが怖いの?スミちゃんは俺のなのに?許せない。裏筋をなぞって亀頭を包みながらカリ首を捻る。痛くて気持ちいいやつ。出し足らないのかまたむくむく固くなってる。
「ほら?出して?」
尻を掴んで、ぱくぱくしてる穴を見つめた。かわいいな。何か食べさせたくなって、指を入れる。内膜伝いに振動を感じる。
「あっん…はっ…ぁっ…」
中のひだひだがうねった。ふわふわして俺の指を食べる。温かくて、指まで性感帯になったみたいに気持ち良かった。
「ほら、もっと」
気持ち誘き寄せるつもりで指をくいくいと曲げると腰がぴくんと大きく動いて一際高い声を上げるから、目的を忘れてしまった。
「ここ?いい?」
深く大きく引き締め、絡み付いてくる。
「やっらぁ!あぁ…ンんっ、アっ」
腰が揺れて俺の指を当ててくる。オナニーしてるみたいなスミちゃんがエロ過ぎて見惚れた。指に振動が当たり、目的を思い出す。こぽりと音を立て、俺の掌に受け止められる。クランベリーみたいな色をした細長い楕円形。中心に接続部分があって捻るように開けるとスイッチがある。俺の掌で逃げ回る芋虫のようで、スミちゃんの中に入っていたのかと思うと憎らしく思った。テキトーに投げ捨てる。スミちゃんは絶望的な顔をしていて、そんなに怖いのかな、あの持ち主。でもスミちゃんは俺のだから。
「ほら、邪魔モノはいなくなったから」
ひくひくしてる穴にまた俺のを咥えさせる。ふわふわでトロトロで夢中になって腰を振る。
「気持ちいい?スミちゃん…」
「やぁ、あっァ、や、めッあんっ…あっンく、」
さっき指で触った気持ちのいいところを探しながらスミちゃんの尻を摩る。冷たく柔らかい。顔が見たい。キスしたい。
「ああっ!」
ぐっと引き絞られて俺はそこばかり突いた。スミちゃんを抱き寄せ便座に座る。体勢が変わって、スミちゃんは体重分深々と俺を受け入れた。
「ひきゃっぁ」
「すごい、奥入ったね?」
「あっ、いっ、当たっ…て、はぁっッ」
俺の脚を押す。立ち上がろうと必死なのがかわいくてかわいくて余計に抱き締めてしまう。
「だ…め…ふ、かい…深いぃッ…!」
「…っぁあ」
苦しいほどに締められて、俺はスミちゃんの奥の奥で射精した。緩やかに中を掻き回す。
「は…ひッ、はぁッあひ…も、もう、はな…」
「離さない」
繋がったまま立ち上がって、スミちゃんを正面から抱き抱えてまた便座に座る。スミちゃんは顔を腕で隠した。
「顔見せて?自分で動いて。イかなきゃずっとこのままだよ?」
優しく語りかけて頭を撫でる。
「やだ、やっだぁ、やぁあ!」
とうとう泣き出しちゃった。かわいいんだから。ぽろぽろ溢れてくる涙を舐めとる。スミちゃんの腰を押さえて浮かせる。動きを促している間に少しずつスミちゃんも自分で動こうと腰を揺らした。
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