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雨の日イチャイチャ編 4 愛しい男の、愛すべき
カーセックスなんてしたことない。丸見えじゃん。そんな中でセックスなんてありえないだろ。スモーク貼ってあったって、近くに来ればわかる。揺れてりゃ、中覗かなくたって、何をしてるのかなんて、そんなのさ。
けど、したいんだよ。
真紀と今セックスしたいんだ。
それに、きっとわかんない。窓ガラスは全て雨雫で濡れてしまってる。
「ぁ、ぁっ……真紀、指で、も、イきそっ」
片足をインパネに乗っけて、ズボンと下着を引っ掛けたままのもう片方を自分の身体のほうへと曲げて腰を浮かせて悦がってる。上は乳首までキスして欲しいから、首元まで捲り上げていた。ほぼ半裸。車の中なのに、ほぼ裸で、孔を指に可愛がられてる。
「中、すごい熱い」
「あっ、だって、ぁ、あ、あぁっ」
中の一点を指に攻められて、ビクンと身体が跳ねる。悲鳴じみた嬌声は窓を閉め切っていたって外に聞こえそう。
けど、きっと大丈夫。雨音が掻き消してくれるから。
「気持ちイイの?」
「ン、ぁ、イイ、これ、たま、んないっ、あぁぁぁっ」
真紀の知られてる俺のいいとこを指が余すことなく可愛がるから、声なんて零れるに決ってる。
こんな気持ちイイの`に、声を我慢できるわけがない。
「絡み付いてくる……やらしい」
「あ、ンっ、だって……お前の、指、だ、から」
腕で真紀の首にしがみつき、足をはしたなく広げた。
「もっと、して……真紀」
「……」
指にしゃぶりついて、腰を揺らして、自分から前立腺を刺激しながら、真紀の舌に舌で絡み付いて誘惑する。
「あ、はぁっ……はっ」
指が中を掻き混ぜる。それに悦がった俺の胸に真紀が噛み付いた。歯を立てて齧られて、もう真紀の愛撫にメロメロにされてる乳首が気持ち良さそうに勃起する。その舌で転がして欲しいと、硬い粒になった。
「あっン、それ、すげっ、好き」
「歯?」
「う、ん」
「こっちの指は?」
「ぁ、うんっ、それも、好きっ、イきそ、もっとして」
抓って欲しくて胸を突き出して喘いで、引っ掻かれたくて仕方がないと実を差し出すように、真紀の爪に押し付ける。
「ぁ、あっ……はぁっ」
指は俺の吐き出したものをローション代わりにして中をやらしく解していく。濡らして、柔く、火照らして、真紀のが入るように。
「ぁ、真紀の、欲し、イ」
真紀の、この大きくて硬くて、熱いのを、ここに突き挿して欲しい。
「ん、すげ」
もうパンパンじゃん。熱に張り詰めて、これ痛そう。
「真紀……」
それを物欲しそうに指を咥えながら、まだスラックスもそのままベルトを緩めただけのズボンを引っ張った。
ここの痛そうなくらいに張り詰めた塊に貫かれたら――って想像しただけで、すごいヤバい。
「誉さん、こっち」
「え? うわ、わっ、ちょっ!」
営業のクセにすげぇ力持ち。
「こっちのほうが動きやすいでしょ?」
大の男一人を、この狭い車の中で腕の力だけで引っ張り上げるなよ。
「なっ、よく知ってんな、カーセの体位なんて」
「そりゃ……」
まるでこういうの慣れてるみたいに、たしかにこっちのほうがやりやすそうだけど。
「そういうやらしい動画たくさん見てましたから」
シチサン眼鏡のワケアリ傷跡持ちのこいつは。
「知ってるでしょう? 貴方にしか、こんなにならないって」
「っ!」
俺を見て、俺だけに、本当にデレッデレの締まりゼロ、呆れるほどだらしのない、幸せ満点のふにゃふにゃ笑顔を晒すんだ。
「ぁ、ぁっ、ン」
締め切った車内は問答無用で二人分の吐息に濡れて窓ガラスが瞬く間に曇っていった。
「誉さん、中、すごい」
「あ、ああああっン、ぁ、真、紀……もっとぉ」
自分の声の糖度がすごかった。けど、腰が止まらない。
「あっン」
下からさ、腰んとこを強く掴まれて、グンっと中を貫くように突き上げられる。
「あ、ぁっ」
運転席のシートを倒して、さっきまで美術館で静かに芸術鑑賞をしていた真紀の上に乗っかって、名前を呼びながら腰を振っていた。
「誉、こっちは自分でして」
「ぁ、ン……あ、やぁっン」
手を取られ、自分の胸に押し付けられた。けど、指は戸惑うことなく乳首を摘んで、真紀のペニスに中がしゃぶりつく。
「ン、ふぅっ……ン」
「すごい、やらしい」
「ンぁ、スケベ」
「スケベですよ」
「あ、あぁぁっン」
中を、真紀の太いところに小刻みに擦り上げられると、切ないくらいに奥が欲しがって泣くんだ。腰を揺らす度に震える、さっき真紀の手でイかされた先端からトロリとした液が零れる。
「ずっとこうしたかったんだから」
「ぁ、あっ」
あの指に、その先走りを掬い取られて、またペニスに塗りつけられる。ぬちゅくちゅ音がするのが前なのか後ろなのかわかんないくらい、車の中で濡れた音を響かせて。
「ン、くぅ……ン」
甘ったれた鼻にかかった声が零れる。ペニス、扱かれて気持ちイイのに、小刻みに前立腺を可愛がられて蕩けそうなのに。
「あっン」
「誉の中もスケベ、だよ」
「ン、あっン、ぁっ……ン、だって、も、たまんないっ」
欲しがりなんだ。真紀のせいですごく欲しがりな甘ったれな身体になった。奥を真紀に抉られたくて、自然と腰がくねりだす。深く間で突き刺して欲しいって、騎乗位で真紀のペニスに夢中になってる。
「誉……?」
「……」
この男が欲しい。眼鏡を外して、そっと、眉間の傷跡を指でなぞった。愛しい男の、愛すべき傷跡。
「っ、誉」
だから、そんな切なげな声で名前を呼ばれたら。
「あ、ンっ……真紀っ、ぁ、真紀」
すごい、クル。
「中、に、して」
「っ」
「真紀……ぁ、あっ」
すごいバカ力。
「ぁ、ン、ぁ、あっ、あ」
腰掴んで、すっごい必死に突き上げて、怒ってるみたいにしかめっ面で、俺を力いっぱい抱き締めるこいつが可愛くて仕方がないんだ。
「ぁ、イくっ、ぁ、イクイクっ、ぁ、あっ」
「誉っ」
「ン、ん、んんんんんんんっ」
ドクドクって、俺の中で暴れながら、こんな狭い車内で思い切りぎゅっと抱きついてくる。強くて、その強さが愛しくて、熱が篭もって内側もびしょ濡れになった窓ガラスに手を付きながら、髪がぐしゃぐしゃになるくらい俺も抱き付いて、そのこめかみにキスをした。
「ぁっ……ン」
そして、真紀のあっついのが注がれるのを感じながら、五分後、二人して照れ笑いするくらい、俺も真紀の腹んとこをドロドロに散らかしてた。
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