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媚薬編 3 ツナギの中のエロす

 その甘さに驚く。  喉が渇くくらいに甘くて、甘すぎて、その奥のところがヒリつくくらいに熱いから、貪るようにキスをした。 「ン……」  考えたら、まだ帰ってきたばっかじゃん。  一日中作業服だから、なんか行きと帰りだけ着替えるのも億劫じゃん? どこかに寄るわけじゃないなら、もうツナギの作業服のまんま行って、仕事して、帰ってきても、なんも支障ないかなぁって。  なんて。 「ン、んっ」  けど、本当はツナギ着たまんまやるの興奮するかなぁ、なんて。ツナギの作業服のゴワつく堅い生地が肌に擦れるだけで興奮した。たったこれだけで、自分のがカウパーでびしょ濡れになっていく。  シミ、できそ。  下着だけじゃなくて、この分厚い作業服にさえ、カウパーのシミができそうなくらい、キスで絡まり合う舌先に感じてる。 「ン、あっ、真、紀……ここキッチン」 「…………」  そんな睨むなよ。  お預けされて、涎を垂らす腹ペコなワンコみたい。  いや、違う、かな。腹をすかせた獣みたいに、フーって、鼻息を荒くした真紀が怪獣みたいに俺を簡単に持ち上げると、そのままリビングへと運んだ。そして、リビングのソファの上に真紀が座って、俺はまたがるように真紀の上へ。  ベッド、は、ちょっと、な。一日作業してたんだ。もう汗だってかいてるし、汚れてるから、このままベッドにはちょっとね。転がりたくない。 「あぁっ」 「すごい、これ後まで垂れてるんじゃ」 「あ、あ、あ、だって、もう」  びしょ濡れだ。それを真紀の綺麗な手が撫でて、掌で包んで扱いてくれる。扱きながら、もう片方の手が孔までを撫でて、焦らしながら体液を塗りつけてく。 「ふぅ……ン、あ、ああ」  気持ち良くて自分から腰を揺らして、真紀の手の中に突き入れてしごいてる。 「んっ……ぁっ」 「誉さん」  真紀が喉を鳴らしてそんな俺を見上げてる。  腹を空かしたまま、ごちそうでも眺めてるみたいに。  真紀の膝の上に跨って、ツナギの前を全開に開けて、それだけじゃ触って欲しいところまで触ってもらえないから、ツナギを肩から滑らせて、ほぼ半裸の状態で。 「ン……真紀」  食って欲しい部分を見せびらかすようにツナギの下の、着ているTシャツを捲り上げた。胸のところまで。可愛がって、いじめて欲しい乳首のところまで。  触られる前からコリッコリになって、布が擦れるだけでイケそうなくらいに敏感になってる乳首が見えるところまで。  勃ってるって……見えるように。 「ン、くぅ……ん、あ、あ、あ、あ」  頭の芯が溶けそう。  捲り上げた途端にその乳首を口にされて、甘ったるい、鼻にかかった声が勝手に零れ落ちた。舌先に転がされるとたまらなく切なさが込み上げてくる。もっと抓って欲しくなる。舌で可愛がって、その唇で引っ張って、歯で優しく噛んで欲しくなる。 「真紀っ……」  ガッチガチ。  それが跨ってる状態の俺の股間に触れて、ゾクゾクした。 「すげ……これ、ど、すんの?」  まだ触ってないのに。触る前からこんなに張り詰めて、暴走寸前ってスラックス越しでもわかるくらい熱が溜まってパンパンだ。それを手で撫でてやると、眉をしかめてた。 「ほ、まれ……さん」 「痛そ……」  こんなの今、挿れられたら。 「誉さん」 「手を、貸して」 「あ、ちょっ……くぅ……ン」  カチャカチャと少し急いでいるベルトを外す音がして、真紀の綺麗で長い指がスラックスと下着をひん剥くようにしながら張り詰めたそれを取り出した。跳ねるように外気に飛び出た真紀の太くてでかいそれとカウパーをまるで涎みたいに垂らして濡れた俺のが重なった。真紀の手の中で。俺はその握り締められた二本を扱いてくれる真紀の手に思わず爪を立てた。 「うわぁ……あ、あっ」  そのくらい、気持ち良かった。トロットロに濡れてるそれが重なるだけで脳みそ溶けそうなほど気持ちいい。 「あ、あ、これ、ヤバ……い、あっ」 「誉、さんっ」 「あ、あ、あ、イク、真紀っ、イク、イク」  それしか考えられないみたいに真紀の手の中に自分から突き立てて。裏筋を擦ってくれる真紀のぶっといペニスにしがるように自分のを擦り付けて腰を揺らした。 「あ、イクっ…………」  ビクンって身体が揺れた瞬間、真紀も力んで、そして、カウパーよりもずっと濃いそれが二人分弾けた。 「あっ……すげ……イ、ク」  びゅくりと、弾けて、自分の作業服の中、黒いTシャツと真紀の握ってくれている手を汚しても、溢れるくらいドクドクって。 「あっ……まだ、真紀の」 「っ」 「まだガチガチ」 「いつもより、大きい?」  うっとり見過ぎた? それとも、美味そうって喉を鳴らしたのがわかった? けど、それはでかいから、じゃない。 「ちげぇよ」  跨っていた真紀の膝の上から降りると、今度はその場に座り込んでから、ゆっくりと四つん這いになった。口に含みやすいように。 「いつも、でかいよ」 「っ、誉、さんっ」  頬擦りして、優しく口付ける。 「いつも、こんなでかいのが俺の中に入るんだって、思い出して」  まだ熱くてガチガチなまんまのそれに手を添えて、竿のところに、根本に、先端の小さな口にキスをした。 「興奮……ン、ん、した……らけ」  しゃべりなが咥えてそのまま舌で舐めあげると。 「……ン、あっ……はぁ」  真紀の雄の匂いに発情した。

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