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52 勉強してきた
竜太は俺の吐き出した物をゴクンと飲み込み、満足そうに俺を見た。
……嘘だろ?
「周さん、気持ちよかった?」
こいつ、俺の飲んじまった……
呆気なくイかされされてしまったことや、初めてだと思っていた竜太がここまで抵抗なくやってのけたことに軽くショックを受け呆然とする。どういうことだ? 俺が初めての相手じゃなかったのか? 俺の心情なんか全く気にせずに、竜太は俺の萎えてしまったチンコをお掃除よろしく舐め回している。
「僕ね、周さんに喜んでもらいたくて、教えてもらって勉強してきたんだ〜 」
舐めるのに満足したのか、俺の横に寝そべり嬉しそうにそう話す。
そうか、 勉強してきた……
ん? んん? 教えてもらった? いま「教えてもらった」って言ったか?
「え? ちょと待って、どういう意味?」
理解が追いつかず驚いて聞いてみると、どうやったら男の人が気持ち良くなるのか、とか男同士でセックスする方法とかを陽介さんに電話で聞いたんだと、竜太は笑顔で話してくれた。
いやいやいやいや! 待て待て待て!
俺が喜ぶと思っての行動、こんなエロい事を前もって調べてくれたのは凄え嬉しい。でもそれを人に聞くか? よりにもよって陽介さんって! 驚きすぎて声も出ない。
「でもね、色々聞いてたんだけど、あとはネットかなにかで自分で調べろって言われちゃって。えへへ……頑張って調べました」
えへへ、 じゃねぇだろ……
後で陽介さんに謝っておかないとヤバい。色々と恥ずかしすぎる。
「竜太、もうこれからはこういう事は人に聞くなよ。俺と一緒に色々やればいいだろ? あ……でも凄え気持ちよかったよ。ありがとな……」
竜太は真っ赤な顔ではにかむと、俺にぎゅっと抱きついた。
驚いたけど、またムラムラとした感情が湧き上がる。さっきはやられっぱなしだったけど今度は俺が、と思って竜太を押し倒す。キョトンとする竜太にキスをしようとしたら、掌でサッと阻止されてしまった。
「今日はもうおしまいです! ねえねえ、周さん、お部屋の露天風呂入りましょ」
キャッキャ言いながらあっという間に竜太はすっぽっんぽんになり、楽しそうに露天風呂へ行ってしまった。
そうか……竜太まだ酔ってんだ。 俺だけイかされて終わりかよ。
ちょっと納得いかないけど、竜太が満足そうだからまあいいか。
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