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67 露天風呂

 部屋に戻ると竜太の姿が見えない。まだ戻っていないのか? いやまさかな……と心配になり、俺は部屋の中を慌てて探した。ふと露天風呂の方から物音が聞こえ、そっと見てみると竜太が一人で入っている。そういや昨日、一緒に入りたかったのに竜太が寝ちゃって入れなかったんだっけ。俺は腰にタオルを巻き、竜太の後ろ側にそっと入った。 「あ、周さん……もう! みんなの前であんな事しないで。恥ずかしいから!」  赤い顔の竜太が口を尖らせ怒ってる。竜太も少し酔ってるみたいだ。俺は竜太を抱き寄せ、向かい合った状態で俺の足の上に座らせた。竜太のその怒って尖らせてる唇にそっと触れる。指で唇の輪郭をなぞると竜太は切なく吐息を漏らした。 「キスしていい?」  今更そんな事聞くのはどうなんだと思うけど、この先のことを考えたらどうしたって緊張してしまう。俺らしくねえな、なんて思いながら竜太を見つめた。 「みんながいなけりゃいいんだろ?」 「 ……うん。キス、してください」  ゆっくりと確かめるように唇を重ねる。竜太の方から軽く舌を差し出してきたから俺はそれを迎え入れるように口を開いた。お互いの熱い舌先が何度も触れる。もどかしさに息だけが上がっていき、先程の続きと言わんばかりに俺は竜太の胸の突起を指でつまんだ。 「ああ……周さん、それ……いや……んっ、あん」 「あんまり大きな声出すと、みんなに聞こえちゃうかもよ?」  わざと意地悪く言ってみると、竜太は恥じらいながら両手で口を抑えた。そんな仕草がたまらなく可愛いくて俺はしつこく竜太を弄った。竜太は息を荒くしながら目をキュッと瞑って快感に耐えているようで、もうお互いいっぱいいっぱいなのは一目瞭然だった。勃起した竜太のそこを俺は自分のと合わせて一緒に握る。竜太は驚いたのか、大袈裟なくらいビクッと体を震わせ背中を反らせた。 「もういいよ、我慢しないで声聞かせてよ」  竜太は諦めたのか両手を口から離すと俺の首に両手をかけギュッと抱きついてきた。 「あ……周さんの、すごく硬い…… 」  俺にしがみついて小さく喘ぐ竜太に俺は堪らなくなり強引に風呂から立たせ「ベッドへ行こう」と囁いた。

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