68 / 432

68 繋がる

 結局また飲んでしまった。  だって、周さんが意地悪するんだもん。みんなの前であんな事……恥ずかしいって思ったらなんだか余計に体が敏感になってしまった。周さんはそんな僕のことがわかってて、わざとああやってからかったんだ。  周さんに密着されていよいよ誤魔化せなくなりそうだったから僕は急いで部屋に戻った。  昨日入った露天風呂。お風呂に入って少し気持ちを落ち着かせよう。周さんはすぐ戻ってくるかな? 今日こそは一緒に入りたかったな、なんて思っていたら、いきなり後ろから周さんが入ってきて驚いてしまった。  向かい合わせで座らせられて、体が密着してるのが恥ずかしい。  それにそんなキスなんかされたら……  堪らなく気持ちが良かった。  蕩けるって、こういうのを言うんだ、きっと。  周さんに触れられる度に声が漏れてしまい恥ずかしい。それにここの露天風呂、外で隣の露天風呂と繋がってるから、僕の声が聞こえちゃうかもと焦って口を押さえた。  気持ちが良すぎてまたおかしくなっちゃいそう……おまけにお湯の中で逆上せそうだし、お酒のせいか頭もふわふわする。  周さんにすぐにベッドに連れて行かれ、僕はその場でうつ伏せにされた。何をするのかと思っていたら、徐に周さんは僕のお尻を開いて顔を埋める。信じられない! 何やってるの? と思うまもなく周さんの舌先が触れてはいけないところをくすぐった。 「ひぁっ……そんなとこ、やだ! ああ……ん、舐めないで!」  びっくりしたけど僕はちゃんとわかってる。ここを使って周さんと気持ちいいことをするんだ。恥ずかしいのは我慢しないと……でもやっぱり強引にされるのはイヤだったから自分で少し腰を浮かせた。 「竜太、そんなにいいの? 俺にケツ突き出しちゃって…… ほら、丸見え。気持ちいい? もっと声出せよ」  周さんがちょっと意地悪……  周さんが僕のお尻を舐めながら、手を前にまわし勃起したそこを扱いてくれる。 「いや……ああ、あっ……やめて……気持ちい 」  扱かれる度にまた卑猥な音が耳につく。その湿った音は僕の羞恥心を盛大に煽った。周さんはそんな僕に御構い無しに「いやらしい汁がいっぱい出てる」とか、「エロい声聞かせろ」とか言ってくるから、何だかいろんな感情が押し寄せてきて涙が溢れてしまった。 「うぅっ……ふぅ、…うぇっ……ん 」  思わず泣いてしまい、周さんが驚いて僕を起き上がらせた。泣くつもりなんてなかったのに、どうかしている。 「ごめん! 何で泣いてる? 嫌だった?」  周さんは慌てて僕の涙を拭ってくれた。 「だって……気持ちがよすぎておかしくなりそうだし、……周さん、い、意地悪ばっか……言うんだもん。嫌じゃないけど……周さんにいっぱい触られて嬉しいんだけど……気持ちよすぎてなんだか涙が……」  周さんはぽかんとして僕を見ている。恥ずかしすぎる。僕はこんなに泣き虫なんかじゃないのに……なんでこうなっちゃうんだろう。情けなくて更に涙が溢れてしまった。 「ごめんな、俺 お前が気持ち良さそうに声をあげるのが嬉しくて、初めてなのに……もう少し丁寧にしてやるべきだったよな。ちょっとやりすぎた……ごめん。やさしくする」  周さんは十分すぎるほど丁寧に触れてくれてるのに「ごめん」なんて謝らせてしまってごめんなさい。  それからは周さんはゆっくり優しくめいいっぱい、蕩けてしまうほどに僕のことを愛撫してくれた。 「……竜太、俺もうダメ。挿れたい……いい? まだ怖いか?」  周さんが息を荒くして僕に言う。さっきからずっと周さんは僕のことを解してくれていた。まだやっぱり怖いけど、でももう覚悟を決める。 「大丈夫……僕もそのつもりで来たから、周さんの、僕に挿れて……」  周さんはそっと僕にキスをしながらゆっくりと押し付けてくる。負担がかからないように僕の腰を持ち上げてくれ、ゆっくりと僕に入ってきた。  ものすごい圧迫感と痛みに思わず周さんの首にしがみつく。大丈夫、大丈夫……ちゃんと周さんを受け入れるんだ。「大丈夫か?」と周さんは何度も聞きながら優しくキスをしてくれる。それだけで多幸感に包まれて、苦痛が少し和らいだ。 「は……入った。やべ……気持ちいい」 「周さん、僕……すごく嬉しい…あっ、ああ……そこ、気持ちいい……あっ、あっ! あん…… 」  段々と周さんの腰の動きが早くなり、奥の方まで突かれているのがわかる。お腹の方まで周さんの鼓動を感じて体が熱い。周さんの荒い息遣いが、切羽詰った表情が、余計に僕を興奮させた。最初の痛みは何処へやら、周さんが気持ちよさそうな声を吐きながら激しく突く度、ビリビリと快感が走っていった。 「竜太……んっ……もう出る……イく……」  僕を力強く抱き竦めながら、耳元で周さんが苦しそうな切ない声でそう言った。周さんが僕の中でこんなになってる。周さんも堪らなくなってるんだと思うと僕も段々と込み上げてくるものがあった。 「周さんイって……僕も、僕ももうダメ……あっ! ああっ……すごい! やっ……」  グッと更に押し広げられる感覚と同時に、周さんがギュッと僕にしがみつく。周さんはそのまま強く腰を打ち付けながら、僕のを握って「イけ」と扱いた。  僕も周さんもちゃんとイケた。周さんは息を切らしてゴロンと横になる。僕は興奮がおさまらなくて、涎なんだか涙なんだかわからないくらいぐちゃぐちゃの顔もそのままで、ただただ呆然と横になっていた。  周さんはそんな僕を見てふふっと笑い、僕の事を包み込むように抱きしめてくれた。そして顔中にキスを落とす。顔……汚いのに、やめてほしい。でも僕は体を動かせなかった。 「竜太ありがとう。痛くなかったか? はぁ……俺、凄え幸せ! 竜太愛してる……」  痛かったけどちゃんと気持ちも良かった。終わった後は腰やらお尻やら痛くて正直しんどいけど、僕も幸せ。 「僕も……周さん、愛してます」  そう言ったものの急に照れ臭くなり、まともに顔を見られなかった。

ともだちにシェアしよう!