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寝顔

周さんと一緒にシャワーを浴び、また二人でベッドに潜りイチャイチャしながら眠りについた。 周さんが後ろから僕を抱きかかえるようにして眠っている。背中から伝わる温もりが心地よい。 僕を抱きながら、周さんはこれでもかってくらい僕に好きだと言ってくれた。体に感じる周さんの存在と甘くて幸せな言葉に安心して僕も眠りについた。 朝、目が冷めると至近距離に周さんの顔。周さんはとっくに起きていたようで僕の顔をじっと見ていた。僕は寝起きでちょっと思考力が追いついていなくて、じっと僕を見つめる周さんに見惚れてしまった。 カッコいいな…… 「あ! やだ、おはようございます!周さん起きてたんですね!」 やっと状況を把握して急に恥ずかしくなってしまった。周さんはそんな僕にふふっと笑った。 「あ、竜太おはよ。寝顔も可愛いんだな」 寝顔、見られて恥ずかしすぎる…… 「俺さ、ガキの頃からずっとお袋が朝早くから夜遅くまで仕事でよ、いつも一人だったから……目が覚めてもこうして誰かと一緒にいるって、なんか嬉しいな。……あ、あれか? きっと竜太だから特別嬉しく感じるんだな」 周さんが凄く嬉しいことを言ってくれる。でも周さんの幼少期を思ったら、きっと寂しかったんじゃないかなってそう思った。周さんも、勿論お母さんも…… 「じゃあ、周さんのお母さんは毎日周さんの寝顔を見て、今日も一日頑張ろう!ってお仕事行ってたんですね、きっと……」 「……うん、どうかな?でもそうかもな。そんな事考えた事もなかったけど」 「お土産、やっぱり甘いものにして正解でしたね」 そう言って僕らは布団に潜ったまま笑いあった。 今日でこの旅行も終わりだと思うとちょっと淋しい。あっという間の三日間。まだまだ周さんについて知らないところはいっぱいあるけど、この旅行のお陰で周さんとグッと近付けたような気がして僕は嬉しかった。

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