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康介の異変

次の日も志音の周りには人だかりが出来ていた。その人だかりを避け、僕は自分の席に着く。 「竜太君 おはよう!」 顔は見えないけど、人だかりの中心から手がひらひらと上がるのが見え、きっと志音が手を振っているんだな、と思って僕も「おはよう」と声をかけた。 「よっ、竜おはよ」 僕から少し遅れて康介が教室に入ってきた。僕の前に座るなり眠たそうな顔を見せる。 「康介、大丈夫?眠そうだね」 「ん、なんなの? あの人だかり……」 あれ? 康介寝起きなのかな? ちょっと不機嫌そう。 「志音だよ。凄い人気だね。話題も豊富だし、あんなにかっこいいんじゃ人気出るよね」 「……ふぅん」 あれ? 康介も昨日志音と喋ってたよね? 全く興味なさそうだし、やっぱり不機嫌なのか眠いのか、なんだか様子がおかしかった。 さっきから僕の顔も見ないで、ダルそうに返事をするだけ。 「康介どうしたの? なんか珍しいよね。そんなに不機嫌そうな康介って……」 康介はちらりと僕の顔を見ると「ふんっ」と鼻を鳴らした。 「別に不機嫌じゃねえよ。……んん、ちょっと今日は眠いかな? 態度悪くてごめんな」 そう言うと、康介は机に突っ伏して寝てしまった。 康介のことも気になったけど、周さんからのメールに気が付いてすぐに康介の事は僕の頭から消えてしまった。 今日は学校に来てるんだ。お昼の休みが楽しみだな。 昼休み、僕は康介を誘おうと思ったけど既にどこかに行ってしまったみたいで姿が見えない。しょうがないので僕は一人で屋上へ向かった。 屋上のドアを開けると、いつもの奥の場所に周さんと修斗さんが座っていた。周さんは僕に気づくと笑顔で手を振ってくれる。久しぶりの周さんに胸がちょっとキュンとした。

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