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どうしてほしい?

周さんは僕のために頑張ってくれたんだから、周さんの満足のいくようにしてあげたい。ご褒美って言ったけど、僕がそうしてあげたいんだ。 ジッと周さんを見つめる…… 僕の顔を見て、周さんはちょっと照れ臭そうにして目を泳がせた。 「………… 」 そう。少し前から僕は気付いてた。 いつも強気な周さんだけど、こういう時にたまに見せる照れたような顔。エッチな事をしてる時、周さんは気持ちいい声も我慢している。僕に弱いところを見せたくないのか、羞恥心がそうさせるのか、周さんはきっと気がついていない。その耐えているような表情が堪らなく色っぽくて僕は興奮するんだ。 怖い顔ばかりな周さんが僕にしか見せないこんな可愛らしい顔を見ると、なんだか僕は堪らなくなる。僕しか知らない周さんのこんな可愛らしいところ…… 攻めたくなる……追い詰めてみたくなる。どこまで僕に緩んだ表情を見せてくれるのだろう、と興味が湧いてしょうがなくなる。 「周さん?」 周さんはニヤッと笑い「竜太が俺を気持ちよくして……」と言ってきた。 僕は周さんの頬に手を添えると、そっとキスをする。そのまま舌を差し出し周さんの口内を弄った。 またあの可愛らしい顔を見てみたい…… ぎこちなく周さんのシャツを脱がし、胸元にキスを落とす。首筋から胸、順にキスを落としながら周さんの乳首を舌で舐る。いつも周さんが僕にする行為の一つ…… こんなところ、女の子じゃあるまいし……と、気持ち良さなんか感じないと思っていたこんなところも、執拗に舐られているうちにだんだんと快感に変わっていくんだ。 唾液を絡ませながら、口に含むようにしてしつこく舐っていると、案の定周さんから小さな吐息が漏れ始めた。 周さんの体がビクッと震える。 「周さん……おっぱいも感じる?」 僕はわざとそのままの姿勢で周さんを見上げるようにしてそう聞いた。周さんはこの上なくとろんとした表情を見せて、小さく「うん」と頷いてくれた。 「おっぱいとか言うな……竜太のエッチ」 ふふっと笑って僕の頭を撫でてくれる。わざといやらしく言ったのに、笑われちゃった。 僕はそのまま周さんのベルトに手をかける。脱がす前からもう周さんのそこが苦しそうに上を向いてるのがわかる。下着と一緒にズボンを脱がせると、熱り勃った周さんのペニスが顔を出した。 周さんの脇腹や下腹にチュッとわざと音を立て口付ける。フルっと時折もどかしそうに周さんが震えてるのがわかった。 「周さん……どうしてほしいですか?」 僕はわざと周さんのそこに触れないでいた。僕の目の前で、周さん自身が触って欲しそうにピクんと震える。 「ねえ……どうしてほしい?」 上目遣いでそう言いながら、僕は周さんの下腹をぺろっと舐めた。 「早く触れ……触って、竜太……」 照れ臭そうに周さんは吐き捨てるようにそう言った。顔が真っ赤だ…… 嬉しくてドキドキしちゃう。 「触るだけでいいんですか? こう? 気持ちいい?」 僕は包み込むようにして周さんの起ち上がるペニスに手を添えてゆっくりと扱く。先端からクチュといやらしい水音が漏れ聞こえ、周さんが小さく呻いた。 クチュクチュと音をたて、どんどん周さんが滾っていく。息遣いも荒くなってくる中、吐息交じりに周さんに名前を呼ばれた。 「竜太……」 「ん?何ですか?」 はあはあと息を荒くしながら、それでも周さんは唇を噛みしめるようにしてその吐息を隠そうとする。 ……隠さなくていいのに。 僕は周さんが気持ちよさそうに喘ぐのを聞いてみたいんだ。 周さんの先端に僕は軽くキスをする。ビクッと震えて周さんが「あっ」と小さな声を上げた。 「なあに? 周さん……どうしてほしいの? ちゃんと僕に言ってください」 ちょっと意地悪かな? でもいっつも周さんだって僕に意地悪なんだ。今日は「竜太が俺を気持ちよくして」って言ったんだし、いいよね? 顔を紅潮させ、僕を見つめる周さんが小さな声で「……舐めて」と言った。すごく恥ずかしそうにそう言うものだから、僕は堪らなくなって顔が綻んでしまった。 僕は張り切って周さんのそれを咥える。焦らしてしまったからか、口に含んだ途端 周さんに頭を押さえつけられてしまった。 ゆっくりと舐り上げ、舌を絡めながら上下する。僕の動きに合わせるようにして、周さんの腰も小さく揺れた。頭上から切ない息づかいが聞こえてくる。僕の頭を撫でながら、「んっ」とか「あっ」とか聞こえてくる。もっともっと、周さんのエッチな声が聞きたい…… 「竜太……んっ、気持ちいい…… 」 甘い吐息を漏らしながら、周さんが僕に囁く。 「周さん……もっと声、出して。気持ちいい声……ちゃんと聞かせて」 思わず僕は声に出していた。 「んっ……だめ、竜太エロっ…… 」 周さんが僕の頭を掴み、引き離すと荒々しく僕を押し倒してきた。 「もうダメ、竜太がエロいのが悪い……」 「あっ!んっ、ん…… 」 周さんはそのまま僕の唇を奪い、僕の事を押さえつけた。

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