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竜太のスイッチ
体育祭は勝てなかったけど、とりあえず優勝したのは陽介さんがいる青組だったから安心だ。
この後の一週間をなんとか乗り切るだけ。
体育祭の前から相当しんどかった。竜太に色目を使う奴だらけで片っ端からぶん殴りたい衝動をどうにか耐えてたんだ。もう早く竜太を充電してえ….
竜太は自分では気が付いてないけど夏休みあたりで俺は確信した。
竜太の色気がハンパない。ダダ漏れ……惚れた贔屓目で、俺だけにそう見えてるのかと思ったら修斗も高坂も同じように言ってるし、この体育祭の一件で益々注目を浴びてしまった。本人に自覚がないのも恐ろしい。
今日は久々に竜太とイチャイチャするんだ。やっと修斗が帰ったからすぐ俺は後ろから竜太を弄った。竜太の可愛い声が聞きたい。俺が触れるとすぐにビクッと反応を見せる。俺の前では堪える事なく可愛い声を出してくれる。俺の手でこんなになってるのかと思うと堪らなくなるんだ。
ちょっと意地悪してみたくなる。竜太の恥じらう顔が見たい。俺は竜太に「ご褒美に奉仕しろ」と言ってみた。
照れてもじもじするかと思いきや、竜太は意外な行動に出て逆に俺が怯んでしまう。座る向きを変え、向かい合って座ったと思ったら、「── 僕にどうして欲しいですか?」なんて言ってきた。
え…? そんな澄んだ瞳で見つめながらエロい事言わないでくれ。
俺が戸惑っていると竜太の目つきが変わった。
そう、竜太は時折なにかのスイッチが入るのか、雰囲気が変わる時がある。何がきっかけかわからないけど、エッチしてる時にこういう雰囲気になることがほとんど…… 多分今、竜太の中でスイッチが入った。「周さん?」とまた俺を覗き込む。
「竜太が俺を気持ちよくして……」
俺が竜太にこう言うと、艶っぽく笑顔を浮かべて俺の頬に両手を添えた。顔が近付き、そっと唇が触れる。そしてそのまま遠慮なく竜太の舌がゆっくりと俺の口内を舐り始めた。
静かな動きなのに腰にくるほどいやらしい……
思わず力が抜けてしまう。気持ち良さに思考が鈍る。竜太の舌が俺の首から胸に下りてきて、俺がいつもしているのと同じように乳首まで舐め始めた。竜太の熱い息が触れる。
そのエロい事をしながらの上目遣いは反則だろ……
「周さん……おっぱいも感じる?」
あの恥ずかしがり屋の竜太とは思えないようなセリフに戸惑いを隠せない。エロすぎる竜太の雰囲気だけで、まだそこに触れられてもいないのにもうズボンの中が苦しくなった。
「おっぱいとか言うな……竜太のエッチ」
竜太は俺の心を読んだかのように、すぐにベルトに手を掛けズボンを下ろした。恥ずかしいくらいに熱り勃つそれを無視して竜太は俺の腰や下腹にキスを落とす。
「周さん……どうしてほしいですか?」
竜太がわざと焦らしているのがわかる。早く触れて欲しい……もっと気持ちよくしてほしい。
「ねえ……どうしてほしい?」
上目遣いでそう言いながら、竜太はいやらしく俺の下腹をペロッと舐めた。
「早く触れ……触って、竜太……」
なんでこんなに積極的なんだよ? 調子狂う……嫌じゃないけどこんなのダメだ。余計に感じてしまって変な声でる。エロい竜太は、腰にくる。
「触るだけでいいんですか? こう? 気持ちいい?」
竜太にゆっくりと扱かれる。先端からクチュっといやらしい水音が漏れ聞こえ、敏感なそこに触れられて思わず呻き声が漏れてしまった。ゆっくりとした動きが余計にエロく感じてしまい、どんどん気分が昂まってくる。クチュっという卑猥な音に耳まで犯されているような感覚に息が上がってしまう。竜太はそんな俺をうっとりするような目つきでじっと見つめていた。
「竜太……」
「ん? 何ですか?」
小首を傾げ、わざとらしく俺に聞く。俺がどうして欲しいかなんてわかってるはずなのに……
「あっ」
不意に竜太がその先端に口付ける。
そう……そのまま竜太の口で舐めて欲しい。その小さな口で頬張ってほしい……
「なあに? 周さん……どうしてほしいの? ちゃんと僕に言ってください」
どうしても俺に言わせたいらしい…… 顔から火が出る。羞恥心に押しつぶされそうになりながら、なんとか俺は「舐めて」と言った。満足そうな竜太は俺の言葉に小さく頷き、大きな口を開けて咥えてくれた。気持ちが良すぎて抑えられない。竜太の頭を思わず掴み、腰を押しつけるように竜太の口の動きに合わせ腰を揺らす。
やばい……めちゃくちゃ気持ちいい。
「竜太……んっ、気持ちいい…… 」
「周さん……もっと声、出して。気持ちいい声……ちゃんと聞かせて」
「んっ……だめ、竜太エロっ…… 」
もうダメだった。竜太は俺が喘ぐのを聞きたいみたいだけど、そんなの萎えるだけだろが……竜太に散々やられて俺はもう我慢がならなくなってしまった。もう竜太のターンはおしまい。
「もうダメ、竜太がエロいのが悪い……」
「あっ!んっ、ん…… 」
俺は乱暴に竜太にキスをし、押さえつけ押し倒した。
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