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強烈な快感に
結局僕は周さんに押し倒されてしまった。せっかく僕が主導権握れると思ったのにな。
でもちょっと強引なキスも、僕は大好き。
「ん……ふぅん、んっ…… 」
周さんの舌が僕の舌に絡みつく。キス、気持ちいい…… 僅かな刺激でも周さんにかかればどんどんと快感と安心感に変わっていく。
されるがままうっとりしていたら、いつのまにか僕はズボンまで脱がされ、裸になっていた。
凄い早技……
「竜太……こんなにしちゃってエッチだね。俺のこと弄りながら興奮しちゃった?」
周さんはそう言って、勃ちあがってしまった僕のペニスの先端にそっと指先を当てる。まだ触れられてもいないのに恥ずかしかった。周さんがゆっくりとその指を離すと先端から何かがツーっと糸を引いた。
「竜太……エロい汁、いっぱい出ちゃってんね」
周さんは嬉しそうにその指をペロッと舐めると、ちょっとだけ強めに僕のを扱き始めた。
「あっ、あぁっ……はぁっ、あっ、あっ」
そんなに激しくしたら、イっちゃう。
「あ、だめ……はぁっ、あ、まねさん……んんっ」
「イキそう? ……竜太イク?」
僕はもうギュッと目を瞑り快感に耐えることしかできない。もっとこの気持ち良さに溺れていたいのに……まだイきたくないのに……もう限界。
そう思った瞬間、扱いていた手が止まった。
え? 何?
突然快感を遮断された僕は、戸惑いながら周さんを見る。周さんはそんな僕を見てニヤリと唇を舐め僕の足をグッと掴んだ。
「えっ! ちょっ……やだ……恥ずかしい……」
周さんは僕の足を掴んで、これでもかってくらいその足を広げる。ぐいっとそのまま曲げられ、周さんから僕のお尻が丸見えになってしまった。
周さんから丸見えのこの姿勢で、周さんの指がスルッと触れる。僕はどうしたら周さんが喜ぶのかわかっているから、恥ずかしさを堪えて僕は自分で足を持ち、周さんを見つめた。
「周さん……いいですよ」
ローションをたっぷり纏わせ周さんは優しく僕の中に指を沈める。あんまり慣れてないこの行為も、周さんが丁寧に丁寧に僕のことを気持ちよくしようとしてくれてるのがわかるから、それだけでもう気持ちが昂ぶってくる。
「あ……あぁ……ぁっ……あん… 」
周さんの指が、僕の中でうねうねと蠢く。ゆっくりと動くその指が奥へ奥へと弄り始め、今まで感じたことのなかった場所に触れた途端、急激な快感に思わず体が跳ね、声を上げてしまった。
「あっ!…… んんっ?……あっ、なに?……あっ! あ……やっ……気持ち…いぃ……んっ」
周さんはそんな僕の姿を見ても何も言わず、更に執拗にそこを弄る。ビリビリと襲ってくるあまりに強い快感と何かが込み上げてくるような感覚に、僕は怖くなってしまった。
「周さん! や……あっ! ……はっ、あ……あっ、やだ……なんか出ちゃう……」
大丈夫だよと言いながら、周さんは全然やめてくれない。気持ちが良すぎてどうしても声が出ちゃって恥ずかしい。
「や、やめ……だめ、ああ…… 」
「竜太、凄えエロい顔」
周さんの指は僕の窄まりにおさまったまま相変わらず蠢いて気持ちのいいところを弄っている。
「竜太、指三本入ってんの知ってた?」
もう僕は恥ずかしくて気持ちが良くて、両手で顔を覆い首を振るしか出来なかった。
「それ煽ってんの? もう挿れんぞ……」
周さんが堪らないといった顔をして僕に覆い被さってくる。指の代わりに押し当ててくる周さんの滾りに、僕は「来て……」と小さく呟いた。周さんが目を細め、切ない表情を浮かべながら ゆっくりと僕の中へ侵入してくるのが堪らない。それでも今日は呼吸を逃す間も無く周さんに一気に突き挿れられてしまった。
激しくなる律動に、僕はただ喘ぎ声を漏らす事しかできない。乱暴に感じるくらい力強く押し挿れてくる周さんの腕にしがみつき、今まで感じたことのなかった快感に必死に耐えた。
「あ……あっ……あっ、あ……んっ、んぁっ!……あっ 」
密着している体を離し、周さんは僕の両脚を肩に担ぐように持ち上げ更に激しく突き上げてくる。
気持ち良すぎて力も入らず、激しさを増す周さんの律動に声だって抑えることも出来ない。されるがまま、壊れたスピーカーのように僕は延々と喘ぐことしか出来なかった。
「りゅう……ん、竜太……イくっ……いい? イっていい?……んっ、ん…… 」
周さんの声が遠くで聞こえる。僕はきっともうイってしまった。何かが出ちゃってるのがわかる。力が入らない。正確には力が入り過ぎてしまって猛烈な疲労感で動けなかった。全身がまだ気持ちいい……
「あっ…… ああ……あっ、んん……周さん、周さん……」
僕の中で周さんの質量が増したのがわかる。息を切らし、周さんは僕をギュッと抱きしめ奥へ奥へと押し込むようにして僕の中で果てた。
「竜太……大丈夫か?」
「………… 」
僕の中からズルっと周さんが出ていくのがわかった。それだけのことなのに、「あんっ」なんて声を上げて体が震えてしまう。体中に感じる気持ち良さに痙攣してしまう自分が気持ち悪かった。
「だめ……大丈夫じゃ、ない……です」
朦朧とする。周さんに腕枕をしてもらい、沢山キスをしてもらって嬉しいのに…… 一気に力が抜け睡魔に襲われる。信じられない……と思ったのを最後に僕はそのまま眠ってしまった。
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