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焼肉パーティーとパンツ

テーブルにホットプレートを二つ出して、皆んなで焼肉パーティー。先程購入した沢山の飲み物も届けられ、志音も少し遅れて圭さんの部屋に到着した。 周さんはお普段はあまりガッついて食べるような人ではないのだけど、今日は珍しくもりもり食べている。康介は陽気になった修斗さんに次から次へと肉と野菜を口に運ばれていた。調子に乗った修斗さんはわざと次から次へと康介の口に食べ物を持って行くから、必死にもぐもぐしながらそうさせまいと康介が修斗さんを押さえつけてる。見てるととても楽しそう。この二人も最近とても仲が良くて微笑ましく思う。 盛り上がる中、陽介さんが周さんに声をかけた。 「なあ周。周は今日のデート、気にならない? 竜太君、可愛かったぞ! ねえねえ聞きたい?」 揶揄うように言うもんだから、周さんが怒ってしまいそうでハラハラしてしまう。そんな横で圭さんが陽介さんの腕を思い切り突いた。 「気になるっちゃ気になるけど……いいっす、別に」 周さんは怒るでもなく、グラスに口をつけながらチラッと見てそう言った。 圭さんは「周を虐めんな!」と言って陽介さんに怒ってくれた。 あ。そうだ! 「ねえ周さん、周さんにプレゼントあるんです 」 僕はさっき買ったプレゼントの事を思い出し、そっと周さんに手渡した。折角コソッと渡したのに、それを陽介さんに見られてしまい「見せてよ!」とまで言われてしまった。中身を知らない周さんは言われるがままみんなの前で袋を開けてしまった。 「おおぉ! いいねぇ!」 「………… 」 「竜太君、センスいい!」 「ちょっとエロいのがいいじゃん!」 「……マジかよ! 目のやり場に困るから! 」 みんなが食べるのを一旦やめて、周さんを見て絶賛している。 「……で、これって竜太とおそろなんだろ? なんで俺の方がこの色なんだ?」 僕はローライズなピンクのボクサーパンツを周さんにプレゼントしたんだ。僕のは同じデザインのグリーンのパンツ。そして何故だかそのピンクのパンツを履いた周さんはみんなの前で仁王立ちしている。そう……パンツ一丁。ねえ、なんで今ここで履いちゃうの? 酔ってるの? ……でも凄い似合ってる! 「竜太君も見せてよ! 」 そう言った志音の頭に周さんのゲンコツが落ちた。いや、頼まれたって僕はみんなの前で脱がないからね。 「周さん、いつまでもそんな恰好してないで、早く服着てくださいっ!」 僕は周さんにズボンを履かせる。周さんは小さい子のように、僕が持つズボンにヨロヨロしながら片足ずつ足を入れた。 「じゃ、後で竜太が脱がせてね」 お尻を振ってそんなことを言うもんだからみんなに笑われてしまった。 「周さん? 今日は圭さんの家には泊まりませんよ? 僕はちゃんと帰りますから」 二週も続けて泊めさせてもらうなんて出来ません。今日も帰るつもりはなかったらしい周さんが「えー?」と言ってイヤイヤと首を振ってる。本当に子どもみたいだ。 まったくもう……どうしようもないんだから。 「今日はみんなで帰るんだぞ。ちゃんと後片付けしてからな」 靖史さんがそう言うとやっと周さんは大人しくなり、その後もみんなと楽しく過ごした。

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