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大好きだよね

「……康介? 大丈夫か? 水もらう?」 とうとう修斗さんの膝枕状態で潰れてしまった康介。困った顔をした修斗さんが康介に話しかけるも反応もなし。 「ダラしねえな、康介……こいつ飲む前から赤い顔してたし、飲んでからも真っ赤っか。結局潰れてんじゃん。修斗悪いな、アホ康介が迷惑かけた」 陽介さんが康介を見て呆れて言う。修斗さんは康介を見ながら「大丈夫です。気にしないでください」と笑った。 大いに盛り上がりお腹もいっぱいになり、康介も酔い潰れたので今日はこの辺でお開き── 靖史さんはいつものようにさっさと帰宅。周さんはまた「帰りたくない」と駄々をこねてる。 「悪い圭ちゃん……康介へべれけで家に帰せねえから泊めてやって。今日はおふくろ夜勤じゃないから家にいんだよ……」 そう言って陽介さんが圭さんにお願いしていた。 「いいよ、陽介は今日は帰る?」 圭さんの問いかけに、陽介さんは頷いた。 「周と竜太君は泊まってくか? 修斗もそのまま泊まってけな」 康介に乗っかられて身動きが取れない修斗さんにそう言うと、圭さんは後片付けを始めた。僕も後片付けを手伝いながら康介の様子を見るも、康介は全く起きる気配がない。でも、修斗さんはそんな康介の髪の毛を指で弄りながら優しい顔をして見つめていた。 なんかいいな……そう思って見ていたら修斗さんと目が合ってしまった。 「ゴメンね、片付け手伝えなくて……なんか起こすの可哀想でさ」 そう言って修斗さんは寝ている康介の頭を撫でる。 「いいですよ、別に。ごめんなさい。康介酔っ払っちゃって……珍しいですよね。こんなになるまで飲むなんて」 「そうだね……」 あ、そうだ! 「……ねぇ、修斗さん。康介ってご褒美何お願いしたんですか?」 どうしても気になったから聞いちゃった。そんな僕を見て修斗さんはクスクスと笑った。 「それはね……内緒。でもね、康介可愛くて俺びっくりしたよ」 康介を見る目がとても優しい── 「やっぱり俺、こいつ好きだな……」 ボソッと修斗さんがそう呟いた。 「康介も修斗さんの事好きですよ?」 僕がそう言うと「知ってるよ、 俺の事大好きだよね」と嬉しそうに修斗さんは笑った。

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