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俺は遊園地が嫌いだ
俺は遊園地が好きじゃない──
いや、むしろ嫌いだ……
なんで好き好んで命の危険にさらされなきゃならねえんだ?
あんなの楽しんで乗る奴の気が知れない。
でも、竜太と遊園地デート!
絶対にこの前の誕生日デートの時みたいに、はしゃいで可愛い竜太が見られるはず……
迷子にならないようにと俺の服の端を握ったり、人目も憚らず大胆に手を繋いできたり……
思った通り、日常と違うというのが開放的にさせるのか、今日の竜太はとにかく元気によく喋り可愛い表情を沢山見せてくれた。
今すぐ抱きしめて、その白い首筋から よく動くその唇にキスしたい……
俺は死ぬ思いで竜太の乗りたいやつに付き合ったんだ。
ヤバすぎるやつと恥ずかしすぎるやつ…… メリーゴーラウンドかティーカップって
……どんな羞恥プレイだよ。
さっき陽介さんが楽しそうに写メってたから、あれは絶対に消させないと。
それからは別行動になり、竜太が俺に気を使ってゲームコーナーに行こうと言ってきたから、それにも付き合う。
まぁ、ヤバいのに乗らなければ、竜太と一緒ならなんだっていい。
お化け屋敷にも入った。
文化祭の竜太の様子からこういうのは苦手なのはわかっていたけど、怖がる竜太も見たいからこれは俺が誘ったんだ。少し嫌がったけど、諦めて一緒に入る。
この遊園地の目玉の巨大迷路のアトラクションではなく、子供騙しのヘボいお化け屋敷……
そんなのでも、震えながら俺の腕にしがみついて泣きそうになってる竜太が可愛くてしょうがなかった。ほんの数分でゴールをし、竜太の顔を見ると涙目になって真っ赤になってる。上目遣いで俺の手をギュッと握る竜太を見てムラっとしちゃうのはしょうがねえよな?
圭さんからの連絡でまたみんなで落ち合い昼飯にした。食べ終わってからもまた別行動にしようって事だったので、お茶をしながら竜太とお喋りを楽しんだ。
俺は事前に調べて、途中退園してホテルで休めるのを知っていたから「少し休むか?」と竜太に提案してみた。
竜太は純粋に俺が疲れたから休むんだと思ってるみたいだけど、まあそれもあるけど竜太と二人っきりで早くイチャイチャしたいってのが俺の本音。
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