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インタビュー

僕はホテルの一室に連れてこられてしまった。 ……どうしよう。早く周さんのところに戻らなきゃ。 「そんな不安な顔しないで、そこのソファにでも座って待っててよ。何か飲む?」 そんなことを言いながら、僕を連れてきた背の高いお兄さんが冷蔵庫から飲み物を出した。 「……あの、僕友達と一緒で…… 」 「知ってるよ。だから後から連れてくるって言ってるじゃん。心配しなくていいよ…… あ、ちょっとセッティングさせてね」 そう言うと、僕の座るソファの前にカメラをセッティングし始める。本当に僕を撮るつもりなのかな? インタビューって何聞かれるの? 僕なんかただの一般人で何も面白いことなんてないのに…… 「ちょっとインタビューさせてもらうだけだから。さあ、そろそろ始めてもいいかな? リラックスしてね 」 「終わったら帰してくれますか?」 ちょっとって言ってるし、なんだか強引で断っても聞いてくれなそうだから僕は諦めてそう聞いてしまった。でも僕の言葉は無視された。聞こえなかったのかな? どうしよう……なんか嫌だ。 「はい! じゃ、お名前教えてくれるかな?」 「竜太…です」 ……やっぱり嫌だ。 「竜太君ね。可愛い顔してるね。モテるでしょ?」 「いいえ…… 」 早くこの部屋から出たい…… 「身長と体重、教えて」 「168㎝……だったかな。体重はわかりません……」 「彼女はいるのかな?」 なんなの? 「……彼女は、いません」 「ふぅん、いないんだぁ。かっこいいのにね」 「………… 」 そんなやりとりをしていると、携帯のメール着信音が部屋に響いた。 僕にインタビューしていたお兄さんが携帯を取り、画面を確認するとニヤリと笑って僕を見た。 「インタビュー答えてくれてありがとね。はい、ジュースどうぞ。連れのお友達が来るからもう少しここで待ってて……」 それを聞いて僕は心底ホッとした。よかった……周さんも来てくれるんだ。 僕は安心してジュースを受け取り、緊張して喉が渇いていたのでそれをゴクゴクと飲み干した。 僕がジュースを飲んでいると、お兄さんが横に座り腰に手を回してきた。慌てて離れようとその手を掴むと、お兄さんは笑顔でこう言った。 「あれ?……逃げないでよ。君が自分からここについて来たんだよ?……大丈夫、本番はしないから安心してね。あ、でも君のお友達が大人しくしなかったらやっちゃうかも……」 え? 何言ってるの? 本番? 急に僕にくっ付いてきてキスできそうなくらい顔を近付けてくるこの人に恐怖を感じる。逃げようと体を離そうとするも、急に襲ってきた息苦しさに体が言うことをきかなかった。 やだ …… 怖い。 頭もボーッとする。身体が怠くて動かない。 「もう薬効いてきた? 早いね。どう? 最初に見たときから君、可愛いなって思ってたんだよね」 そう言いながら僕の服を捲り上げ、いやらしく手が僕のお腹から胸へと這い回る。 「……や……やだ……やめて…… 」 ズボンのベルトに手がかかり、抵抗虚しく呆気なく脱がされてしまった。 体にのしかかられ、必死にその体を退かそうと腕をお兄さんの肩にかけるも、押し出す力が入らずにどうしても縋り付く感じになってしまう。なんで? なんで体が言うことをきいてくれないんだ? 力が入らない…… 「なに? 誘ってくれてんの? 嬉しいなぁ……」 誘ってなんかない! 怖い! 嫌だ! 不意にキスをされそうになり、慌てて顔を背ける。背けた首筋に吸い付かれ、突然の快感に自分の意に反して甘い声が出てしまい、益々恐怖に襲われた。 「ひぁっ?……や……やら……やめて…… 」 首筋のキスから、手は僕の体を弄り下半身に伸びてくる。触れるか触れないかの際どい所をサワサワと指が動く。 「はぁぁ……んん、ぁん……」 体が熱い…… 何かおかしい。 触られるたびに、肌に指が触れるたびに、体がビクビクと勝手に動き吐息が漏れる。 体が熱い…… 気持ちがいい…… なんで? 凄い嫌なのに! 周さんじゃないその指に僕は何でこんなにも感じてしまってるんだろう。 体が言うことを聞いてくれない。声も出ない。涙が止まらない…… やだやだやだやだ! 「あ……あま……ねさん……助けて……」 喘ぎ声がでそうになるのを必死に堪え、僕は周さんの名前を呼んだ。 「彼は周君って言うの? かっこいいよね、彼……でも、彼は僕に手を出せないよ? 周君が手を出したら僕は君にこれを打つから……」 そう言って僕の目の前に注射器を差し出しチラチラと振った。 僕は怖くて益々動けなくなり、好きなように体を弄られるしかなかった。 下着の中に手が入ってきて、硬くなってしまったそこをギュッと握られる。 「ああぁっ!……んっ!」 「うわぁ、いい声でたねぇ、気持ちいい? こんなに硬くしちゃって……はぁぁぁ、そんな可愛い声聞いたら、挿れたくなって来ちゃうじゃん」 そう言いながら、僕の尻に指を立てグッと押し入れてきた。 やだ! あぁ…… 嫌なのに体がうまく動かせない。 逃げられない……

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