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初めての…

「ん……竜太……」 周さんのを咥え込んでる僕の頭を掴み、周さんは腰を引いた。周さんのが口から離れてしまったので僕はまた咥えようと顔を近づけると止められてしまった。 ……なんで? 「……周さん?」 周さんは黙ったまま僕をゆっくりと押し倒し、上にのしかかってくる。そのまま両膝を捕まえられ、グッと持ち上げられてしまった。 周さんの急な行動にドキッとする。 周さんは勃起したお互いのペニスにローションを垂らし、一緒に軽く扱いた。 「あ……あん……気持ちいい 」 思わず声を漏らすと、周さんはフッと微笑み「可愛い……いい眺め」と言ってキスをしてくれた。そして僕の両膝を付けるようにしてググッと押し上げて、腰の下に枕を押し込む。 「……ん、竜太、足閉じとけよ…… 」 そう言った周さんの下半身がグッと僕に押し付けられた。 え……後ろ、挿れちゃうの……? まだ全然解してもらってない……これから訪れるであろう圧迫感に少し恐怖してしまった。でも予想外に僕自身に快感が走った。 「? ……えっ? ……あっ、あぁっ……やっ、なに? ……ひぁ……やっ 」 周さんは僕の膝を抑えながら、律動的な動きを激しくしていく。 ……なに? この感覚。すごい気持ちがいい。 初めての感覚に戸惑いながら、気持ちのいいそこに目をやると僕の腿の間から周さんのが出たり入ったりを繰り返していた。僕の裏側に周さんのが擦れてクチュクチュとイヤらしく音を立てる。 急に恥ずかしくなり一気に体中が火照ったのがわかった。 「あぁっ……んあっ……んんっ、やっ……ん、ん……あま……ねさん……ひぁっ! なに……これ……気持ちいっ 」 額に汗を光らせた周さんが、艶っぽい瞳でため息まじりに「素股…」と呟く。周さんも凄く気持ちが良さそう。 「……やべっ……イきそう 」 周さんの切羽詰まった声に胸がキュッとなる。 「ん……あまねさん、気持ちい……?」 僕が聞くと、益々周さんが激しく突いてくる。 クチュクチュと卑猥な音を立てながら、お互い擦れ合う。目の前のいやらしい光景と、周さんの切ない喘ぎ声で僕はもういっぱいいっぱいになってしまった。 「……りゅう…た、…んっ……イっていい?」 周さんが珍しくそんなことを囁くから、僕はその言葉で堪らなくなり先にイってしまった。 「んっ……あ、周さんっ……ごめっ……ん、僕イっちゃっ……た」 息絶え絶えに僕が言ったと同時に周さんからも熱が吐き出され、僕のお腹の上で白濁した二人のものが混じり合う。 汗を滴らせながら、周さんが満足そうに僕にキスをした。 幸せな瞬間…… 「竜太、気持ちよかった? 体大丈夫?」 僕の頭を撫でながら優しく労ってくれる。 正直、体の倦怠感は半端ないけどお尻と腰の痛みは今のでは影響ないと思う。 「大丈夫。周さん、ありがとうございます。凄く気持ちよかったです……」 周さんに向かって両腕を伸ばし、僕は甘えるように首元にしがみついた。 「……周さんの気持ちのいい声もいっぱい聞けて嬉しかったです」 そう耳元で呟くと、真っ赤な顔で周さんははにかんだ。

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