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止まらない

「やっ……あ……周さん………あんっ……ふっ…… 」 すぐそこに高坂先生がいるというのに、周さんの僕への愛撫が止まらない。「やめて」と言おうと声を出すものの、どうしたって喘ぎ声が漏れそうになってしまいうまく言えなかった。それに僕だって周さんに触れられるのが久々なのだから、あっという間に体が熱をもってしまう。 もう、声を漏らさないように両手で自分の口を押さえる事で精一杯だった。 どうしよう…… 周さんはそんな僕を見て、ニヤッと笑うとズボンに手をかけた。 「……!」 ダメだって! やめて、周さん…… 周さんを見つめて首を振ってダメだとアピールしても周さんの手は止まってくれない。カチャカチャとベルトを外し、僕のズボンを下ろしてしまった。僕の勃起したそこを見て、周さんは満足そうな顔をしてにそこにチュッと口付ける。 信じられない! 頭では「ダメ」だと思ってるのに、周さんに軽く口付けられただけなのにその先端から何かがトプっと溢れ出たのがわかって恥ずかしくなった。 周さんは僕の顔を確認するようにジッと見つめながら、僕のペニスをパクッと咥え込む。 「んんっ! ……んっ……」 なんでこんなところで…… ダメなのに、嫌なのに。 「んっ……やめて……だ…め…… 周さん…… 」 僕は必死に周さんに訴えたけど、にっこりと笑顔を返されただけだった。 周さんは僕のを咥え込んだまま、体勢を変えて僕の方に腰を向けてきた。周さんも…… ズボンの中が反り立っているのがわかった。 周さんに咥え込まれたまま、僕も周さんのそこに手を触れる。 ……硬い。 周さんがどうして欲しいかなんて一目瞭然。僕は恐る恐るズボンのベルトを外し、窮屈そうな周さん自身をそっと取り出す。熱く滾る周さんのそこを、僕は両手で愛おしく撫で回した。 僕のを咥えてる周さんが少しだけ吐息を漏らしたのがわかり、嬉しくて僕も周さんのを夢中で頬張る。 周さんにも気持ちよくなってもらいたい。僕の口の中でビクビクとしている周さんを感じると堪らなくなった。 「……はぁっ……あ…… 周さん……気持ちよかった」 脱力しながら周さんの方へ向きを変え、愛しいその唇に僕は吸い付く。お互い欲を吐き出し、キスをしながら今まで触れ合っていなかった分を取り戻すように何度も舌を絡ませあった。 「周さんも……気持ちよかったですか?」 周さんにそう聞いてから、僕は我に返った。 そうだった! ここ保健室! 「おお〜ぃ……もう終わったかな?」 高坂先生が、少しだけ小声で遠慮がちにカーテンの向こうから声をかけてきた。 嘘でしょ! ひゃーーーーー! 恥ずかしすぎる! 僕ったら! ダメだってわかってたのについ夢中になってしまった! 「……悪い、もう終わった」 「……?!」 なに普通に返事しちゃってるんですか周さん! もう終わった、じゃないでしょ! 「お前ら次またやったら担任に報告だからな!」 慌てて制服を整えて、周さんとベッドから出る。周さんは頭がボサボサのままだから、僕が手櫛で直してあげた。 カーテンから出る……けど、僕は恥ずかしすぎて顔を上げられない。周さんは何を思ったのか普段と変わらない口調で高坂先生に話しかけた。 「先生悪りぃな、……止まらなくなっちゃった」 「……!!」 やだ、そんなこと言わなくていいから! 僕は顔もあげられずに、ただこの場から早く逃れたくて周さんの服の裾を引っ張ってドアまで急いだ。 「竜太くん大丈夫? 耳まで真っ赤になってるよ。 可愛い声をご馳走様ね 」 やだやだ! 恥ずかしすぎる…… 「すみませんでした…」 なんとか謝罪の言葉を先生に向かって囁き、僕は周さんと保健室を出た。

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