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周の思いつき

一大イベントと言ってもいいクリスマスが終わった。 恋人と一緒のクリスマス。こんなに特別なことはない。 竜太が行きたがっていたイルミネーションにも連れて行くことができたし、可愛いサンタの衣装も着てもらえて俺は大満足だった。 一時はフられるんじゃないかって死ぬ思いだったけど、竜太の様子がおかしかった理由もちゃんとわかり、気分も晴れやかで調子に乗って少し飲み過ぎてしまった。二人っきりで過ごした初めてのクリスマス。俺は幸せ者だ。 学校で今日も竜太に一緒に帰ろうと誘ったけど、部活があるからと言って断られてしまった。 一応美術部の部室を外から覗いてみるも、思った通り竜太の姿はなかった。 そうだよな…… 俺に内緒で今日もバイトか。 修斗から竜太のアルバイト先の場所も聞いていた。学校の近くの喫茶店だ。はっきり言って鈍臭い竜太が喫茶店でウェイターなんて大丈夫なのか少し心配だった。 今日は俺はバイトもないし暇なんだよな。修斗は康介とデートだから邪魔すんな、なんて言ってやがったし…… つまんねえな。 あ!そうだ! 俺はいいことを思いつき、急いで一旦家に帰り身支度を整えた。

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