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こうすれば出来るよ…

周さんをリビングに通し、僕は飲み物を準備する。 「周さん、コーヒー? 紅茶? どっちがいいですか?」 キッチンでもたもたとやっていると、慌てて周さんが来てくれた。 「何やってんだよ。竜太はそこに座ってろよ。足痛めたらどうすんだよ!」 僕の事を心配してくれてる…… けどこのくらいもう大丈夫なんだけどな。 「平気ですよ。ありがとうございます。僕、紅茶飲むけど周さんも一緒でいいですか?」 そう言って周さんの背中を押すと、周さんは何かごにょごにょ言いながらリビングに戻ってくれた。 お茶の準備が出来たけど、さすがにこれを持って移動は厳しそうなので結局周さんに来てもらった。 「遠慮しないでどんどん俺を頼れよ」 ソファに並んで座り、周さんに寄りかかる。周さんが僕の頭を抱いてくれ、僕は周さんの胸に顔を埋めた。 ……周さんの匂い。 「竜太……」 呼ばれて顔をあげたら、周さんが僕のおデコ、鼻…… そして唇に順にキスをする。ゆっくりと周さんの手が僕の首を優しく撫でた。ちょっとした事なのに、それだけでゾクッとしてしまい声が漏れた。 「竜太…… 可愛い」 周さんはそう言って僕の耳をひと撫でして、もう一度唇を重ねてくる。 「……んっ……んっ 」 「あぁ…… でもこれ以上は出来ないな」 僕の腰に手を回し始めた周さんの手が止まり、僕の足をジッと見つめる。 「周さん…… 僕の部屋、行きましょ……」 せっかくやっと会えたんだ…… こんなふうにキスなんてされちゃったら、僕だってそういう気分になってしまうよ。だからこれ以上出来ないなんて言わないで…… 周さんは立ち上がり僕をお姫様抱っこしてくれた。僕は周さんに軽々と抱きかかえられ、部屋に戻る。ベッドに腰掛けると、僕は周さんを目の前に立たせた。 「ほら…… こうすれば、気持ちよくさせてあげられる…… 」 そう言って、周さんのズボンのベルトに手をかけ少しだけズボンを下げる。 顔をあげ、周さんの顔を伺いながら「いいですか?」と聞いてみると、周さんは僕の頭を撫でて恥ずかしそうに小さく頷いた。 少しずつ、ズボンと下着を一緒にずらしていくと、猛った周さん自身が顔を出す。その頭にチュッと口付けると周さんがビクッと反応してくれた。 「ここ……きもちい?」 「上目遣いで、ダメだって……」 周さんは困ったような顔をして急に僕の肩を強く掴んだ。 「まだ先っぽしか舐められてねぇのにイきそうになるじゃんかっ」 ふふ…… 久しぶりだもんね。周さん、可愛い……なんて言ったら怒りそうだから言わないけど。 僕は黙ってもう少し周さんのズボンを下げ、熱り勃つそれを手で摩った。 「んっ!」 周さんの声が漏れ、嬉しくなって僕は思いっきりそこを頬張る。 「んっ……りゅ……うた、気持ちい…… 」 唾液を絡ませ、舌を絡ませ、周さんを見つめながら口を上下すると、恥ずかしそうに僕から顔をそらす周さん。そんな周さんが可愛くて、僕もさっきからズクズクと疼いてしまっていた。 「周さん、イっていいですよ…… 僕の口の中にたくさん…… ください 」 そう言って、また喉奥まで咥え込む。周さんは甘い吐息を漏らし、僕の頭を掴んできた。周さんの根元に手を添え、扱きながら唾液を絡ます。 「んっ……あっ、ダメだって……竜太……それ…… きもちい…… 」 周さん、きっと無意識なんだろうな。僕の頭を押さえて口に軽く腰を打ち付けてくる。 ちょっと乱暴な扱いをされても、気持ち良さそうな周さんを見たら嬉しくなってしまう。もっともっとと思ってしまう。 僕は両手で周さんの腰を掴み、打ち付けてくる周さんの腰に合わせて舌を絡めた。 「んぁっ…… イく……竜太! ……んんっ」 周さんの腰の動きが激しくなり、僕は少しだけ周さんのペニスを吸いあげた。口の中で周さんの質量がぐぐっ増したかと思うと、勢いよく熱いものが迸る。 しばらくの間周さんはビクビクとしていたけど、すぐに腰をひき僕を抱きしめてくれた。

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