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「なんだよ、お前も持ってきてんじゃん」 俺が指摘すると、修斗を退かして起き上がる。 「当たり前だろ? お前ら二人と同室だってわかった時点で、酒ぐらい持ってくんだろうなって誰でもわかるだろ……俺だけ酒ねぇの嫌じゃんか」 塚田は冷蔵庫までスタスタ歩くと一本取り出した。 それを聞いて修斗は大笑い。 「塚っちゃん、よくわかってんじゃん。 じゃ、飲もっか? 塚っちゃん真面目な奴じゃなくて良かった」 修斗も冷蔵庫からビールを取り出すと、プシュっと開けて塚田と乾杯した。 「修斗、マッサージありがと。凄え上手いのな! 俺もやってやるよ、横になって」 塚田に言われ、修斗もベッドにうつ伏せに横たわる。塚田は修斗に跨り、肩をマッサージし始めた。 「んっ……んっ……塚っちゃん、ちょっと強い……かも。もうちょい……んっ、優しくして 」 少し苦しそうに修斗が言ってる。 「ははっ、なんか修斗言い方がエロい」 俺が笑ってると、修斗が顔を上げて怒った。 「なんだよ周うるさいっ! 塚っちゃん馬鹿力なんだもんっ……んっ! でも気持ちい……んんっ……」 しばらくの間、修斗と塚田のマッサージを眺める。 「なぁ、そろそろやめとかないと揉み返しくるぞ。塚田もうやめろ」 修斗は少しマッサージするだけでいつも揉み返しきたって言って辛そうにしてるんだ。 あんな力任せにマッサージしてちゃダメだろ…… 「はいっ、おしまい!」 そう言って塚田は修斗の背中を叩き、ベッドから降りた。 修斗は赤い顔をして起き上がり、塚田にお礼を言った。 「塚田、力強そうだったけど大丈夫か? 修斗」 少し心配で声をかけたけど「大丈夫だよ」と修斗は笑った。 修斗が俺の隣に座り、塚田も一緒に飲みながら他愛ない話をする。 すると部屋のドアを誰かがノックした。 「やべっ、見回り? ビール隠せ…… 」 声を潜め、慌てて塚田が俺と修斗のビールを取り上げる。 ササッと冷蔵庫に飲みかけのビールを戻すと、ドアへ向かった。 塚田が恐る恐るドアを開けると、そこにはにこにこした保健医の高坂が立っていた。 「はぁい、お利口さんにしてたかな?」 高坂は笑顔でそう言うと、ドアを閉めてズカズカと入ってくる。 「………… 」 「どうしたの? せんせ、見回りなら他の部屋さっさと行きなよ」 修斗が高坂に言うと、高坂は機嫌よく笑った。 「いや、俺この部屋限定の見回りだから」 にこにこしながら、高坂は部屋にずんずん入ってきて椅子に座った。 ※未成年の飲酒表現がありますが、飲酒は成人してからです。未成年の飲酒を推奨しているわけではありませんのでご理解の上お読み下さい。

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