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チョコ食べてイチャイチャ
二人で風呂場へ移動して裸になり、シャワーでお互いの体を濡らす。
シャワーでお湯をかけてる間、ずっと竜太は口に手を当ててクスクスと笑っていた。
「なんだよ、楽しそうだな……」
声をかけると上目遣いで俺を見る。
俺の首に手をかけ、ぶら下がるように抱きつくから俺はちょっと慌てて腰を支えた。
「だって周さん、手作りです。嬉しいんだもん……周さんの手作り。食べるのもったいなかったですぅ…… 」
すぅ……の口のまま、俺を見上げる顔がちょっと面白い。
その尖った唇をわざとギュッと指で摘むと、竜太は鼻息荒く怒ってしまった。
二人でムードも何もなく、ゲラゲラと笑い合う。
たまにはこういうのもまあいいか。竜太がとにかく楽しそうだし嬉しそうだから、それだけで俺は幸せに感じた。
竜太はシャワー中も出てからも終始ご機嫌で、やたらと俺にしがみついたり俺の首にぶら下がったり、子どもみたいにはしゃいでいる。
俺……明日には筋肉痛になってるかもしれない。
異様にハイテンションな竜太が、プレゼントの褌を出してきて俺に着けろと迫ってくる。
マジかよ……
「また今度な」って言っても履けと言って駄々をこねて聞かないから、仕方なく俺は褌を着けてやった。
俺、褌なんて初めてだよ。
俺の姿を見た竜太が目をキラキラさせて喜んでるから、俺も楽しくなってポーズを決めた。
「周さん! 似合いすぎ! カッコいいです」
好きな奴に誉められれば、何だって嬉しいんだ。
竜太が調子にのって俺の腰や尻をサワサワと触ってくるから、俺はその手を掴んで竜太を抱き寄せた。
「あっ……」と言って、引っ張られた竜太がバランスを崩して俺の胸に飛び込んでくる。
「そろそろ、お前のこと抱きたいんだけど……」
耳元でわざと息を掛けながら囁くと、途端に体をビクッとさせて俺を見た。
竜太は急に大人しくなり「はい」と小さく頷いた。
キュッと俺に抱きつく竜太の顔を上げさせ、唇を重ねる。そのまま後ろに下がり、ベッドに二人で倒れ込んだ。
「竜太……竜太のチョコ、食わせてよ」
俺はベッドの向こうに置いてある竜太のくれたチョコを指差した。
竜太は四つん這いで手を伸ばし、チョコの入った箱を取るとその場にぺたんと座りチョコをひとつ取り出した。
そして振り向いた竜太は、俺が思っていた事がわかってるかのようにそのチョコを口に咥え、こちらをじっと見つめてくる。
竜太は顎をくいっと上げ、挑発するように鋭く視線を送ってくる。俺はその挑発に吸い寄せられるように竜太の口に食いついた。
少しほろ苦いビターなチョコの味が口に広がり、口内で竜太の舌がそれを舐めとる。
あ……これも洋酒が少し香る。
二人で一つのチョコを味わい、抱き合いながらまた二つ目、三つ目のチョコを頬張ると、竜太がまた口付けてきた。
こうして二人して竜太のチョコを食べ終え、クスクス笑いながらお互いの顔を舐め合った。
「口のまわり、チョコまみれ……」
「ふふ……周さん、美味しかったですか?」
「うん、最高! ありがとな」
顔を赤くした竜太を抱きしめ、また俺は甘い甘いキスをした。
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