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第35話

翌日は普通に学校を休んだ。 足首の痛みは勿論だけど、起きあがると腰と尻が痛くてこっちの痛みの方が地味にツラい。 ……思いの外痛い……詩ぁ~助けて! 横になっていると楽なので1日中寝て過ごすことになってしまった。 笹原やクラスメイトから心配され、仲村先輩からもメッセージがきていた。 『お大事に!僕は君の恋を応援するからね!!!』 …… 恋の応援間に合ってます遠慮します!……そう思いつつも仲村先輩が納得してくれたようなのでホッとした。 イケメン野宮さんに感謝だ。 学校休まない方がいいって言ってたけど、やすんじゃったなぁ…… 野宮さんは高校の時、生徒会だったって言ってたからきっと成績もその他も優秀だったんだろうな。 何より理事長の息子だしね。 それで顔もいいってモテ要素全部持ってるじゃん。 それに、 『具合はどうだ?』 ……寝てる間に気遣うメッセージがきていた。 優しさも兼ね備えているなんて、パーフェクトなんじゃね? 恋人は当然いるだろう。 それかもう結婚して子供もいたりするかも。 『学校休んじゃった。ごめんなさい』 『謝らなくていい。無理はしないことだ。ゆっくり休みなさい。明日は迎えに行く』 『はーい』 本当優しいなこのおじさん。 スマホ画面を眺めながらフフっと笑う。 優しくされるのは慣れているからこういう気遣ってくれる人は僕の周りに結構いる。 僕に近づきたいとか仲良くなりたいとかそういう思いが透けて見えるんだけど、野宮さんは少し違うと思った。 真面目そうだから怪我させたことに責任を感じてるんだろうな。 悪いのは前を見ていなかった僕の方なのに…… ちゃんと休んで湿布貼って回復させて、明日は少しでも野宮さんを安心させてあげないと!

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