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第67話
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霧緒
彼に出会ったのは偶然で、詩と二人でショッピングモールに出かけていた時だ。
会計に時間がかかってしまい、詩を店の外で待たせていた時、詩が知らない男と話をしていた。
見た目同年代くらいで長身で体格は良く、端正な顔立ちをしている。
いわゆる男前。
……
……誰だ?
警戒しながら近づくと、詩というより霖と知り合いだったようで丁寧に挨拶され、俺が霖の兄貴だと知ると、驚いた表情を浮かべたのが印象的だ。
なるほど、霖が世話になっていたのか。
話の節々から霖のことを気にしていたようだったので、霖に連絡するように促したのは実は俺だ。
霖が珍しく、詩以外に懐いているようだったので、彼にかけてみたのだ。
もしかしたらこれは、霖が詩離れをするチャンスかもしれない。
我が弟ながらアイLove詩過ぎて、あいつの将来が心配だったりする。
あいつ自身わかっているだろうけど、詩は俺のモノであって、あいつに手に入れることはできない。
俺と詩の関係もやんわりと伝えると、差ほど驚きもせず、真剣に話を聞いてくれたので誠実さもあるなかなかの好印象だった。
名前は……の……の……?……忘れた。
まぁ、彼が霖を受け入れてくれたのは有難い。
「……ん」
「どうする?昨日の続き……シタくなった?」
そう囁きながら尻の割れ目をデニム越しに指先でなぞると、ピクンと腰が揺れるのが正直すぎて好きだ。
「あれ?ひょっとして思い出した?昨日……詩の中に……散々……」
「ま!待って!だってあれは霧緒が……」
「詩くんスゲー興奮しててエロかったからつい中出ししちゃったんだよな。ったくゴムつけさせてくれないんだから」
そう……昨日したセックスの時の詩は色っぽくて、腰つきがエロくてヤバかったのだ。
……
つか、それにがっついた俺も俺で同罪なんだけど。
「どうする?これからここでする?それか久しぶりに一緒に風呂に入るか?」
「こ、ここ……?か、ふふふ風呂?え、え……」
「どっちが……いい?」
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