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百戦錬磨の男、堕ちる
マヒロを寝室まで連れていき、ベッドに押し倒した。
「お兄さん?」
キョトンとしているマヒロは、今から私が何をするのか全く分からない様子だった。
「シンと呼んでくれ……」
「シン?……っあ!」
白い胸にキスをした。
小さな突起がプクリと立ち上がり、私はそれを執拗に舐めた。
「んぁ……乳首舐めちゃ、やだぁ……」
「マヒロ、気持ちよさそうだ……。ここも触るぞ」
マヒロのベルトを外し、ズボンを一気に下ろした。
青いボクサーパンツからは興奮しているのか、性器が膨らんでいるのが分かる。
パンツの上から、その性器を唇で挟み込むように刺激を与える。
「あ……っ、待って……!そんなとこ、汚ぃよ……」
「マヒロ、パンツ下ろして……舐めてあげるから……」
「え……だ、だめ……汚いもん……おしっこする所なのに……」
「ここ舐めると、すごく気持ちいいんだ。マヒロは気持ちよくなりたくない?」
酔っ払って男を誘う割には、ウブなことをいうマヒロが可愛くて仕方ない。
きっと普段はこういうことに興味がありながら、羞恥心でできない子なのだろう。
まっさらなマヒロに、快感を覚え込ませたら……私のことを好きになってくれたりしないだろうか。
そんな下心を隠しながら、マヒロの耳元で誘うと、彼は迷いながらも好奇心の方が勝ったらしく、そのままパンツを脱いだ。
薄い陰毛に少し小ぶりな陰茎が顔を出した。
先走りが出て、ヌルヌルしている。
「想像したのかな。カウパーがすごいよ」
「いや……言わないで……シン、早く……」
私はマヒロの可愛い陰茎を口に含み、転がすように先を舐める。
「んぁあ……っ!それ、やばい……先っぽ気持ちいいっ、あっ、あん……!」
一旦、舐めるのをやめて、「気持ちいいでしょ?」と聞くと、コクリと頷いた。
「こういうこと、したことない?女の子ととか……」
「Hはしたことあるけど、舐めてもらったことない……。そういうの抵抗ある子だったから……」
「そうなんだ」
マヒロはきっとストレートなんだろうな。
いや、バイかな。
それとも、私にだけこういうことをさせてくれてるのか?
「マヒロ、ここはまだ使ったことない?」
しっかり閉じられた蕾に浅く指を入れる。
「そんなとこ……使わないよ……」
「そうか……でも、まずはここが苦しそうだから、1回出そうね」
再び口に含み、念入りにマヒロのお気に入りの先を舐める。
快感で腰が反って、切ない声を上げている。
「もうだめ……だめっ、とんじゃうぅ!イッちゃう……っ!」
脈打つ陰茎を強く吸い上げると、喉に熱いものが注がれる。
久々の感覚。
フェラは初めて付き合った男にしかしたことがない。
喉に絡むけど、ごくりと飲み下した。
「う、そ……飲んだの?」
「濃い味だね……ご無沙汰だった?」
マヒロは恥ずかしそうに、こくりと頷いた。
「マヒロ、可愛い……好きだ……」
思わず、口からポロリと言葉が出た。
ふわふわの髪の毛を撫でる。
「俺も、シンのこと……好き」
どちらからともなく唇を重ねる。
マヒロ、君とひとつになりたい。
性欲の捌け口じゃなくて、私の愛情を受け取ってほしい。
「マヒロ、君を抱きたい……」
唇を離し、マヒロを見ると、ぐっすり眠ってしまっていた。
すーすーと寝息を立てて、安らいだ寝顔も可愛いけど、私は自分自身のモノがそのままになってしまっている。
『嘘だろ?マヒロ』
寝ている彼に襲うほど、野獣ではないし、やはり起きてもらっている状態でしたい。
仕方なく、マヒロの寝顔を見ながら休むのことにした。
朝起きたら、何か作ってあげよう。
二日酔いとかになっていなければいいけど。
ミルクを温めて飲ませてあげようかな。
自分が甲斐甲斐しく、マヒロの世話を焼く姿を想像すると笑ってしまうし、普段の私を知る友人達が見たら、心配されてしまうかも。
甘い朝を想像しながら、眠りについた。
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