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シンの過去

俺らは車を走らせ、近くのホテルに飛び込んだ。 ロビーで鍵を受け取ると、足早にエレベーターの乗り込んで、絨毯のひかれた廊下を早歩きで歩き、客室に入る。 シンが後ろ手で鍵を閉めると、唇を勢いよく奪われた。 「んん……っあ……ぅんん……」 性急なキス。 いつもゆったりとするキスとは違って、唇まで食べられてしまいそうな濃厚なキスに腰が砕けそうになる。 やっと開放されると、そのままベッドに押し倒される。 Tシャツの中に手を入れて、体を撫でられながら、またキス。 キスも気持ちいいけど、脇腹や乳首を撫でられる度に体がビクビクと反応してしまう。 「シン……!んあ……っ」 「マヒロのこと、もっと欲しい……」 ズボンも脱ぎ去り、シンも全て脱いでしまった。 産まれたままの姿で、絡み合い、肌が触れる度に熱が生まれる。 その熱のせいで汗ばむ肌が、お互いをしっとりと包み、離れがたくする。 俺の無防備なモノをシンは相変わらず、臆せず口で包み込む。 もう限界だとばかりに腫れ上がったモノから、勢いよく出しそうになったところで、シンは口を離す。 「あ……っ!な、何で……?」 「一緒にイこう」 全く気づかなかったけど、俺の後ろはもうシンを迎え入れられるくらい柔らかくなっている。 「うん……。一緒にイきたい……」 固く大きなモノを俺の柔らかい孔で包み込む。 内側が擦れて、腰が反ってしまうくらい、気持ちいい。 そのまま、ピストンされ、少しだけ射精してしまった。 「あ……っ奥気持ちいいよぉ……」 「マヒロは奥を擦るとすぐにイくな……一緒にイくって言ったのに。もう少し我慢しないと、ね」 ぐっとまた奥まで突き刺さり、ピストンがまた始まった。 我慢……我慢しなきゃと思っているのに、快感が溢れてしまう。 「マヒロ……もう、イく……イくよ!!」 シンの余裕のない顔は初めてで……いつも余裕のあるかっこいいシンじゃなくて、なんだか……かわいい。 「俺も……もう限、界……っ!あぁぁっ!!」 お腹の中、すごく熱い……っ。 俺の精液も、シンにかかってしまった。 お尻の中の精液は、シンのモノがずるりと抜けると、どろりと溢れ出た。 放心状態で投げ出された俺の体の上に、シンが倒れ込む。 「シン……重いよ……」 「ごめん。もう少し、マヒロの肌を感じてたい」 そのままシンは、俺のお尻の割れ目を撫でる。 「いつも、いっぱい出してごめんね。あとでシャワールームに行こう。掻き出さないと、お腹痛くなるから」 「シンに掻き出されるの恥ずかしいんだけど……」 「それは、我慢して」 耳元で笑われた。 シャワーを浴びた後、裸でベッドに並んで寝転んだ。 エッチも好きだけど、こういうただ横で眠るのも好きだ。 「マヒロ……君を好きになれて嬉しい」 「急にどうしたの?」 「私はね、本気で恋することに臆病になってた」 そう言えば、ゲイバーのジョージがそんなことを言っていた。 ひどい失恋をしたって。 「……ジョージから聞いたよ。ひどい失恋をしたって。内容は聞いてないけど」 「私がゲイだと自覚したのは子供の頃で、その時親にも告白した。幸いにも両親は、私を否定せずに受け入れてくれた。そして、姉や弟も同じく、受け入れてくれた。 ハイスクールに入った時、一人の少年に恋をした。……勉強はあまりできなかったけど、ギターやピアノが弾けて、いつだって皆の中心にいて……アイドルみたいな子だった」 遠い眼差しで語るシンは、俺の頭を撫でてくれていたけど、「俺」じゃなくて、その「アイドルみたいな子」を思いながら撫でてるんじゃないかと思った。 そう思うとなんだか、複雑な気持ちになった。 「その子とは暫く友達でいたが、私の気持ちが抑えられなくなり、告白した。初めはその子も動揺していたけど、付き合うことになった。 私は大学生になり、彼はアルバイトをしながら、ミュージシャンを目指していた。 同じ部屋に住んで、幸せな生活を続けていけると思っていた」 切なげなヘーゼルの瞳が揺れている。 その人のことが、本当に好きだったんだな。 「彼と付き合い始めて五年。あるクリスマスの夜、彼は帰って来なかった。ずっと待ってたけど、三日経っても帰ってこなくて、彼のアルバイト先にも行ってみたけど、いなかった。 私は最後に彼の実家を訪ねてみた。 すると、彼がいた。庭先で、お腹の大きくなった女性と並んでベンチに座っていた。 私に気づいた彼の両親は、『もうすぐ2人が結婚するんだ』と教えてくれた。 ……もう何が何だか分からなかったよ」 俺はなんだか聞くのが辛くなってきて、思わずシンを抱きしめた。 「彼は二股をかけていたんだ。彼は私に本気じゃなかった。問い詰めたら、『子供が欲しかった』と言われしまった。……初めから、そう言って欲しかった。だったら、こんな思いをせずにいられたのに。どれだけ私が愛を捧げても、それだけはあげられないのだから……」 じわりと肩が熱く濡れる感じがした。 シンが泣いてる。 「シン、俺はシンだけいたらいいよ。何もいらないから」 「信じていいんだね……マヒロ」 ぺろりと、シンの涙の跡を舐める。 「いいに決まってるじゃん」

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