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第3話

「今年は睦月が代表挨拶かぁ。はぁ。やっぱりお前すごいやつだったんだな。自慢の幼馴染みだぁ」 「でもさぁ。むーくんよく生徒会長する気になったよねぇ。あんだけ嫌がってたのに」 「仕方ねぇじゃん。前会長にあんなに頭下げられちゃ。」 っていうのは嘘だ。元々この学校の伝統なのか生徒会長は代々学年首席の人が務めてきた。 俺は一年の頃からその座を誰にも譲ったことはなくてそれでわざわざ生徒会役員たちが日替わりで俺を口説きに来てた 俺は美空との時間が少なくなるのが嫌でずっと拒否してきたのだがでもその美空に恋人が出来てしまったのだからなかなか会えなくなった。 何も考えたくないから…少しでも美空への想いを忘れたかったから…その話を受けたのだ 生徒会はなんやかんややることも多くて特に会長の仕事はもう学生の域を越えている。 だから勉強もできるやつが選ばれる。 後は芯の強い人。少しのことでは動じない人。 他にもいくつかあるみたいだけどまぁお陰で美空のことを考える時間を少なくすることができた。 やり始めたら以外に遣り甲斐もあり最近ではその忙しさを楽しんでいた 「色々準備あるみたいだから先に行くわ」 「いってらっしゃい」 ヒラヒラと手を降り見送ってくれる美空は…やっぱ…可愛いな… そう感じてしまう自分に苦笑して手を降り踵を返す 体育館に向かい歩いていたら目の前に小さな男が転がってきた 「…何してるの?」 「あ…あの…すいません!!」 手を貸し立ち上がらせる。 「ありがとうございます…」 「いいよ。気を付けてね」 「おーい!!坂本!大丈夫かぁ?」 「あ!うん!大丈夫!今行く!」 彼の向かう先には大きな影。友人?かな? その大きな影が会釈する。 よくわかんないけどそれに返して彼らを見送った 「新入生だな。可愛かったなあの子」 まぁ、美空には負けるけどね

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