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第33話

中がどこにいるのかわからない…途方に暮れて…でも連絡しようにも今日は忘れてきてしまったんだ… 「くそっ…何で…」 何でもっと早くに中の変化に気付かなかったんだ…連絡来なくなって何で見付けようとしなかった?何で逃げた?あんな目に合ってるのに…何で俺に助けを求めなかった? 中…何でだよ…俺のことを好きだって言うならもっと頼ってくれれば…もっと縋ってくれれば… 「雪割先輩…」 「…幸三郎…」 「先輩…中の事…」 「中は…俺の中で後輩の一人でしかない…でもな、一度知り合いになれたんだ…俺はこれでも生徒会長。言ってくれれば助けてやれたのに…何で…お前ら…」 「一番は…やっぱり貴方にあの姿を見せたくなかったから…でも…それだけじゃないと思います…僕を…守るためだと…思います… 多分…中が貴方を頼れば…助けを求めてしまえば僕がもっとひどい目にあってたから…だから…先輩…お願いします…中を助けて…中を抱き締めてあげて…中は汚くないって伝えてあげて…お願いします…全て僕のせいなのに…ごめんなさい…ごめ…な…さいっ…」 「中の家に連れていってくれるか?」 「はいっ…」 涙目になりながら何度も首肯く幸三郎。美空みたい… 人のために泣けるんだから…でも…違う…俺が今会いたいのは…

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