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第37話
簡単なものを作って中に食べさせる
あまり食べられなかったようだが少しでも口にしてくれたのでよしとする
「中。風呂は?」
「入ります。先輩。今日はありがとうございました…もう大丈夫です。遅くなっちゃいましたね。俺のせいで…すいません」
「あーたーるー!」
「はいっ!」
「自分のせいとか言うな。俺が勝手にやったことなんだから」
「いひゃい…いひゃいれふ…しぇんぱい…」
「ぶはっ!!スゲー顔!」
中の頬をつねりながら言ったもんだから面白いことになっている中の顔
「しぇんぱい…はなひて…もう!痛いです」
「あははっ。ごめんごめん」
「むーっ…ごめんって思ってないでしょ…」
唇を尖らせて拗ねたような子供っぽい顔…この顔…初めてみた。…何か…
ちゅっ
「へ!?え!?」
「あ!え!?…あぁ…わりぃ…」
つい頬にキスしてた。真っ赤になって頬を押さえている中。
ヤバイかも…凄く可愛く見えて仕方ない…今日あんなことあったのに…自分の気持ちはまだついてきてないのに…
「ごめん…」
とんっ。とソファーへ押し倒す
「ごめん。今さ…堪らなくお前を…」
「せ…ぱ…」
「中…あいつらに触られたとこ…俺が…」
「先輩…」
今俺は何しようとした…?だめだ…最低なこと…
「ごめん」
どうにか理性を総動員して思い止まる。今この先をしてしまったら中の傷が抉られる…それに当の本人である俺が気持ちもなくそんなことしたら…中は立ち直れなくなる…頭を振って起き上がらせる
「ごめんな。怖がらせて…」
離れようとする俺の制服の裾をきゅっと頼りなげに掴む中…
「先輩は…怖くないです…大丈夫です」
「ごめんね」
「先輩…我儘…言ってもいいですか?」
「ん」
「俺を…綺麗にするの…手伝ってくれませんか…?あいつら…奥まで…出してて…俺の指じゃ…届かない…全部…掻き出したいんです…だめ…ですよね?」
中の精一杯の初めての我儘…
「俺が触っても…平気?」
「先輩に…触られたい…です…お願い…します…これで…最初で最後にしますから…」
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