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第39話

「大丈夫か?水持ってくる」 「すいません…」 さっきご飯を作ったとき冷蔵庫の中にミネラルウォーターがあった。それを持ってきて中に渡すと少しずつ飲んでいく 飲み込みきれず口端から流れ出る水を手の甲で拭う少し男っぽい仕草に息を飲む…いつもはあげている前髪が今は水が滴り少し目にかかっていて影を落としている。 なんだかすごく…艶っぽい。 元々端正な顔立ちをしているということを今の今まですっかり忘れてた。 俺の知ってる中はいつもうるさくていつも笑ってて元気が歩いてるようなやつで…大型犬にしか見えなくて… 今回のことは俺の知らない中の姿を知る輩が俺の知らなかった中の違う表情に魅了されて起こったことなのかと… 「先輩?どうしましたか?」 あまりにも中の男の部分に魅入られてしまっていて見詰め過ぎてた 「いや。お前に見惚れてた」 「へ?」 「今更だけどお前綺麗な顔してたんだね」 「え?そんなことないです」 「いや。そうだって。驚きすぎて見過ぎた。ごめんごめん。立てそうか?」 「はい」 少し手伝って立たせ着替える。 俺の頭1つぶん高いところに中の顔が合ってさっきも思ったけどほどよく筋肉のついた男らしい…でも不思議と男臭さを感じない中の背中を見つめながら自分のことを考える… 今後俺は中とどうしたい?どうなりたい?前みたいに友人に?それとも? まだわからないけれど隣に立っていたいと…そう思ってしまう

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