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第40話
「なぁ。中」
「はい」
「俺さお前とのこと最後にはしたくねぇ。これからもこうして側にいたいし一緒にバカみたいに喋ってたい…お前の気持ちはわかってる…だから俺が最低なのもわかる…でも…もう少しだけ…時間をくれないか?」
「もう…大丈夫です。その気持ちだけで…だから…もう期待…させないで…」
「側にいさせて?」
しつこいとわかっていてもここで手を離したくない…美空のときみたいにそう簡単には諦めたくない…
「先輩…じゃあ…セフレになって。心は無理なら体を頂戴。汚れきった俺を抱けるなら…だけど」
「お前…本気か?」
「水無月先輩を抱いてたならやり方わかるでしょ。水無月先輩より俺の方が体でかいし簡単なんじゃない?」
中は今来たばかりの服を全て脱ぎ寝室へ俺を引っ張っていく
「ほら。どうぞ」
あまりにも投げ遣りで…痛そうで…苦しそうで…
「先輩。やっぱり嫌でしょ?先輩は小柄で可愛らしい人が好きですもんね。こんな背も高くて筋肉ついた俺なんかに勃たないでしょ。」
「は?」
「ほら…そういうことです。だからもう帰ってください…俺ももう貴方のことは諦めます。優しくして頂いてありがとうございました。こんな遅くまで付き合ってもらってありがとうございました」
ふいに中のスマホがなる
「帰って…」
そのあとは俺に背を向け話し始めた
『どうしたの?まだ仕事でしょ?え?いや。いいよ。ありがとう。今?一人。ご飯は食べたよ。うん。うん。ありがとう』
また見たことのないような顔で話している。少しだけ大人びた一線引くようなそんな顔。
『大丈夫だよ。子供じゃないんだから』
そんなに寂しそうにしてるくせに…
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