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第46話

その日は同じベッドで眠った。 不思議と安心感があって…普段あまり深く眠れない俺が朝まで眠っていた。 起きると隣にはあどけない表情で眠る中。 目にかかった髪をあげる。 やっぱりかわいいな…そんなことを思いながらそのまま髪を撫でる 「先輩…おはよ…」 「おはよ。体平気か?学校行けそう?」 「ん…行く…幸…待ってる…敦夢…くる?」 「さぁな…あいつらの処分がどうなったのかわかんねぇからな」 「先輩…好き…」 「こら。また寝るな」 「ん…起きてる…大丈夫」 「おーい。あーたーるー!!」 「ん…起きてるって…」 意外と朝が弱い中。敬語忘れちゃってるし…クスクス笑っていたら中がゆっくり目をあける 「先輩?…あ!ごめんなさい!!俺…」 「何?何の謝罪?敬語じゃないこと?別にいいよ。寝惚けてた中可愛かった」 朝から表情をくるくる変える中に笑いが止まらない。真っ赤になりながら俺の腰に巻き付き胸に顔を埋める。それをポンポンと撫でてやるとすり寄ってくる 「先輩…いる…幸せ…」 「何それ…何で片言?」 「だって…いるの…嘘みたいで…嬉しい…」 「そう?そんなに喜んでくれたなら良かった」 中の額に口づける。 「うぅ…カッコいい…」 「ありがと。ほら起きるよ。朝御飯食べなくちゃ」 「俺朝食べない…」 「食べないと頭働かないよ。一緒に食べるからね?」 「はい」 「うん。いい子」 そのあと簡単に朝食を済ませ登校しようと家を出る。玄関の外に幸三郎がいた 「おはよ。中。先輩」 「はよ。幸三郎は体平気?」 「俺は大丈夫です。中。行ける?無理しないでもいいんだよ?」 「うん。行く。先輩いるし幸もいるから大丈夫だよ」 「どうしても無理になったら教えてね」 「ありがと」

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