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第51話

中side 「大丈夫?中」 「…うん、ありがとう…幸」 「どうする?帰る?」 「帰らない…睦月先輩と約束したから…会いに行くって」 「…中。本当に大丈夫?」 「大丈夫だよ!」 その後は何事もなく昼休みを迎えられた。チャイムが鳴ったと同時に足早に先輩のところへ向かう。助けてくれた先輩たちにもお礼が言いたい 「せんぱーい!!」 「あたるん!あたるんだぁ!!睦月と仲直りしたの?」 「仲直り?喧嘩してませんよ?」 「えぇ?暫くこないからそう思ってた。あたるん痩せた?」 「そうですか?」 「あたるん…」 他の先輩と話してたらあのときの先輩がきて俺を撫でる 「おかえり。平気?」 「あのときはありがとうございました。お陰で復活です」 「おーい!俺の中返してくんない?」 「うーわ…睦月…どうした?あ…あまりにもあたるんに冷たくしたから俺たちに捕られるって思ってんだろぉ?」 「中は俺にベタぼれだからそれはありませーん!」 「えぇ?わかんないよぉ?あたるんモテるんだからなぁ!すぐに睦月よりいい奴なんて見付かるんだからなぁ!」 「ほぉ…例えば?」 「っ…くそーっ!!睦月の…睦月の…男前!」 「ぷっ…何それ…」 「何で神はお前に二物も三物も与えたんだよぉ!!ずりー!!」 「あの…えと…俺のために喧嘩?しないで下さい…」 「あたるんっ…可愛すぎか…」 「いや…こんなデカイ男に可愛いとかないですから…俺この中で一番でかいし」 「あたるん…酷い…俺たちだってこれから大きくなるもん!」 「いや!そんな…傷つけるつもりは」 「…嘘だよ。あたるん。何かあったら睦月にすぐ相談してね?勿論俺たちに浮気してもいいよぉ?あたるんは一人じゃない。沢山沢山いること忘れないで…一人で抱え込まないで。約束ね」 そういうと先輩はもう一度俺の頭を撫でて笑いかけてくれた。 「中くんおいで。お弁当食べよう」 話していると水無月先輩に呼ばれていつの間にか睦月先輩に繋がれた手を引かれていつも一緒に食べていた場所へ座る 「今日は中くんの好きな唐揚げにしたんだぁ。いただきます」 「今日は雛先輩は?」 「雛は面接行ってる」 「そうなんですね」 「雛はあんなしてるけど実は睦月の次に頭いいんだよね。特に英語の成績はずば抜けていいんだ」 「そうなんですね」 「意外でしょ?」 「ははっ。驚きました」 「英語話すときの雛はいつもと違って男前だよぉ」 何でもない話をしながら食事を取る。普通のことがこんなにも幸せだって…そう思えた

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