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第52話
それから一週間…
あいつらが戻ってきた…
幸三郎side
「…あーちゃん…おはよ」
「おはよ…ゆき…」
「あーちゃん…話があるんだ…」
「うん…」
「放課後…僕の家にきて?」
「わかった…中は?」
「もうすぐ来るよ…」
「おは…よ…敦夢…おかえり」
「中…」
中がびくりと肩を震わせた…ただ名前を呼ばれただけなのに…
「中…」
次々に奴等がやってきた。ばつが悪そうに目を逸し俯く…
「中…昼休み…時間もらえない?」
「…わかった…」
小さく震える中の姿を苦しそうに見詰めるあーちゃん…
「中…ねぇ…あーちゃん…中一人で来ないとダメ?」
「…生徒会長呼んで…怖いでしょ?一人でなんて…だから…」
「…一応聞いてみるね。先輩何かと忙しいから…」
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