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第56話
足早に中の自宅へ向かう。
途中買い物をして今日の献立を考えながら歩いていたらいつの間にか中の家の前だった
「先輩!おかえりなさい」
「ただいま」
簡単に準備をして一緒に食べて…
「中」
「はい」
「そっちいっていい?」
風呂は別々に入ってベッドへ腰かけている中に問う
「どうぞ」
緊張の面持ちで中が俺を見詰める
「何もしねぇよ。ただ側にいきたいだけ。そんな不安そうにしないで?大丈夫」
ほんの少しだけど中が不安の色を浮かべたのを見逃さなかった。
もう…見逃したくない…全て見つけ出したい
「先輩…」
「ん?」
隣に腰掛け中の手を握る。
「先輩…好きです」
「俺も好きだよ」
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