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第64話
その後もゆきの恐怖はなかなか消えなくて結局付き合いだして2年位たったけど抜き合いまでしかできなかった。
その分沢山キスして抱き締めて出来る限り一緒にいた。
俺たちは片時も離れなかったので周りからも公認になってたしそんな俺やゆきに好意を寄せても告白してくるような奴はいなかった
そして中三の夏。俺たちは前から決めていた志望校に合格するため本格的に勉強に励んでいた。そこを選んだ理由はすごく単純でゆきがそこの制服が着たいといっていたから。
この辺りじゃ珍しい形で着ている人が着るとかなりカッコいいとか何とか言って。
ただ相当偏差値が高いので必死だった。
そんなある日、中も同じところに行きたいと言い出した。
何でも憧れの人がいるとかでその人に命を救ってくれたお礼が言いたいからってことだった。
中はお世辞にも成績がいいとは言えない。スポーツはずば抜けていいのだが勉強はさっぱりだった。
かなり難しいかもしれない。でも中が必死で俺に頭を下げるから教えてやることになった
中はこれまで要領が悪かっただけで教えればすぐに理解したし瞬く間に成績は向上した
お陰で三人揃って合格して一緒に喜んだ。
そして学校説明会の日。ここには俺たちのことを知らないやつらがほとんどだ。元は男子校だったため女子も少ない。
必然的に可愛いゆきはみんなに注目されることとなった。
気にくわない…ゆきは俺のなのに…
側にいるにも関わらずナンパしてくるものも多数いたので入学式前から多数の奴を締め上げた。
そうして入学式を迎える。何故か俺は新入生代表になったらしい。
まさか俺が首席なんて誰も思いもしなかっただろう。
自分自身驚いた。打ち合わせとかで俺は二人より先に職員室へ呼ばれて簡単な打ち合わせをさせられた。
その間ゆきとは離れてしまうので中にゆきを託した。
…これが歯車を狂わせていくことを知らずに…
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