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第70話

「何だよ!中!!邪魔すんな!!ゆきは渡さない!!」 あたるあたるあたるあたる!!許さねぇ!!!もうこのときの俺は俺であって俺でない…自分でもわからなくて… 「落ちつけよ!こうは俺の事は何とも思ってねぇよ!!」 そうだよ。わかってるのに… 「お前はゆきをヤラシイ目で見てるじゃねぇか!!いつも鼻伸ばしてよ!!」 見てるのは中じゃない。教師や他の生徒たち…中じゃない… 「見てねぇよ!!」 「はぁ!?意味わかんないんだけど!ゆきを見てないなんてそんなやつこの世にいるか!」 完全な八つ当たり… 「言ってることめちゃくちゃなんだけど?取り敢えず落ち着けって」 「五月蝿い!!」 気付いたときにはもう既に手が出てて中が床に踞っていた 「敦夢…てめー…」 「あーちゃん…やめよ?ね?落ち着いてよ…もう中には近付かないから…」 ゆきが必死に俺の腕をつかみ止めようとするけれどゆきは非力だから全く止められてない。 「そんなの信じられない!!もういい!」 引き裂いたゆきのシャツでゆきの腕を拘束する。だめだ…だめ…ゆきを怖がらせたくないのに…大切にしたかったのに… 「何?何するの?ねぇ…解いてよぉ…あーちゃん」 「お前に対するお仕置き何が一番かわかった…」 もう止まれなくてあいつらに連絡した。 中はそれを止めようと俺に縋り付く その腕を腹を腰を蹴る。暫くして動かなくなった中。 「おーっす!敦夢」 数分後、数人のがたいのいい男がやって来た。大河、豹、永遠だ…惨状を見て一瞬戸惑う三人。ゆきはただただガタガタと震え続けていた

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