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第76話

ゆきから停学中毎日のように電話が来た。流石に会えないから声が聞きたい…そういって… ゆき…ゆき…大好き…だから…俺は… 停学期間が明けて今日は久しぶりの登校。 元々俺たち3人は評判はよくないため今回の理由は喧嘩でもしたのだろうと言うことになっていた。おそらく会長が中の事はうまく隠してくれているんだ…中が少しでも生きやすいように… 「ねぇ…豹。永遠」 「…わかってる…ちゃんと両親にも話した…俺たちはここにいるべきではない…」 「永遠…大丈夫か?」 「大丈夫。俺もちゃんと決めてきたから…」 俺たちは各々考えて自主退学することに決めた。 そして俺はゆきと別れる…中にしてきたことは許されるべきじゃない。そのための罰には足りないとも思うけれど。 中がここで平穏な学校生活を送るために俺たちは中の目に入る場所にいることはできない。そう3人揃って同じ答えを導きだしたのだった。 退学届けも書いてきた。中に謝罪してそして俺たちはここを去る… ゆきとももう会わない。体が千切れそうな程苦しくて痛いけどそれでも中の傷には及ばないから… ゆき…ゆき…ゆき…俺はお前以外を愛することはこれからもない…ゆき…お前の幸せを俺はまだ願えないけれど…いつかきっと… ゆきの笑顔が大好きだった…ゆきの涙が大好きだった…ゆきの怒った顔が大好きだった…ゆき…ゆきが俺の生きる全てだった…ゆき…愛してる… 「敦夢。大丈夫なのか?ゆきちゃんのこと ゆきちゃんお前のことまだ想ってるでしょ?なのにその選択は正しい?ゆきちゃん泣いちゃうよ?」 「…でも俺は…ゆきの大切な幼馴染みを… それにゆきはいい子だからすぐに俺なんかよりいいやつ見つかる…ゆきには笑ってて欲しい…」 自分に言い聞かせるように呟く…

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