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第79話
「あーちゃん。今あーちゃんちの前。上がってもいい?」
本当は俺が行くはずだった。でも俺が早退したのを知りゆきが訪ねてきたのだ
「どうぞ。鍵開いてる」
ずっと心臓の音が早い…別れのカウントダウンが始まったからだろう。
トントンとゆきの足音が聞こえる。
「あーちゃん。入るよ」
入ってきたゆきが俺の元へ走りより俺をベッドへ縫い付けた
「ゆ…き…?」
「絶対別れてあげないからね!!」
「え…」
「あーちゃんが俺のことを嫌いになったのなら諦める。違うなら…別れてあげない!!俺はあーちゃんが好きだから…どんなに酷い事されても好きだから!!」
「…ゆき…」
ゆきがそのまま俺に噛みつくようなキスをしてきた。
そのまま俺の服の裾から手を入れ体を撫でる
「ん…」
器用に自分も服を脱いで覆い被さってきた
「ちょっ…ゆき…」
「あーちゃん…もう俺の事嫌い?」
嫌いなわけがないまだこんなにも好き…
「嫌いなわけないでしょ…俺にはゆきだけだから…」
「ならやり直そ?初めてをやり直そ?一緒に…一緒に感じ合いたいから…」
「いいの…?怖くない?」
「あーちゃんと繋がりたいの…大好きなんだもん…あーちゃんと一つになれたらいいのに…ねぇ。あーちゃん…抱いて?」
「ゆきっ…ゆき…ゆき…」
ゆきの言葉に促され狂ったようにゆきを求めた。
傷つけないように…大切に大切に…
「はぁ…あ…あーちゃん…大好き…」
「ゆき…愛してる…お前以外要らない…」
「あーちゃん…もっと…もっと…頂戴…」
結局朝まで俺たちは交わり続けた。幸い両親は仕事で家を空けていたため問題はなかった…
「ゆき…ゆーき…」
「あ…ちゃ…ん…」
「学校行ける?」
「…無理…かも…」
「だよね…ごめん」
「あーちゃん…行ってきて。昨日の今日だからあーちゃんは行って。俺はここで待ってていい?」
「うん。じゃあ…行ってくるね」
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