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第88話

ズッ、ズッ…… ……ズッ、ズリュッ…… 血濡れたソコを、激しく……何度も、何度も何度も何度も─── 裂けた接合部に、鋭痛が走る。 突き上げられる度に内臓を圧迫され、意思に反し、嗚咽が漏れ出てしまう。 ………気が、遠くなる。 逃し方が……解らない…… ただ、強く目を瞑り……何とか息をして……何とか、堪えるだけ…… 答えなきゃ……終わらない。 ……多分、終わらせてくれない…… 「…………っ、」 ……駄目だ…… 言ったら、麗夜に迷惑がかかってしまう…… でも……このままだと……… 痛みで思考が麻痺していく中、言うべきか否か……必死で考えを巡らせる。 内蔵を串刺しにされるような鈍痛に吐き気がし……寒気と共に嫌な汗が肌に滲む。 「………だ、大丈夫……って、………」 腹に力を入れ、何とか声を押し出す。 腰を強く打ち付けられる度に、言葉が喉に引っ掛かってしまったけど。 「言われ、た………だ、…け……」 麗夜は、アゲハの親友だ。 もし巻き込んでしまったら……アゲハを苦しめる事になる。 「じゃあ、何でこの部屋に入った」 ……何で…… なん……で…… 頭の中が白んで、意識が飛びそうになる。 ズチュッ、ズッ…… 容赦なく続く抽挿(ピストン)。 痛みが、次第に麻痺していく。 だけど……内臓を抉るような鈍痛と吐き気には、まだ耐えられそうにない。 「………ハイジ……を、知り…たかっ、……」 言いきらないうちに、左手を首根までキリキリと捻り上げられ、肩の関節が外れそうになる。 「知りたいって、何をだよ」 酷く冷めた声。 責める訳でもないそれは、何処か嘲笑うかのような響きで………だけど、初めてハイジらしい声色へと変わったような気がした。 ──ズンッ、 ハイジのモノが、ギリギリまで引き抜かれ、一気に最奥に打ち込まれる。 「………っ、!!」 息が、吸えない…… 肺の中が空っぽになるまで吐ききり……なのに、尚も吐き出そうと胃が痙攣を起こす。 びくびくと震える四肢。 大袈裟だと自分でも思うくらいに大きく揺れ、鼻血ではない何かが勢いよく口から溢れる。 「………」 ハイジの動きが、止まる。 熱を持って痺れる後孔。 そこにはまだ、ハイジのモノが挿入ったまま……

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