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第181話
僕の左手の指を絡めて繋ぎ、舌で転がしながらもう一方の尖りを、二本の指先で摘まんで嬲る。
次第に芯を持ち始めた乳首 は、小さいながらピンッと立ち上がって……
「………っ、」
ビクンッ、と跳ねてしまう身体。
熱い息が漏れる中、何とか唇を引き結んで声を押し殺す。
「……我慢するな」
自由な方の腕で口元を覆えば、簡単に払われてしまい。
「もっと聞かせろ」
「………ゃ…」
取られた手を同じ様に絡められ……ベッドに強く押さえ付けられる。
上から覗き込まれる、菊地の双眸。
獣のようなその瞳は、いつになく熱情を帯び、潤んでいて───目が、逸らせない。
「や、じゃねぇよ……」
貪るように激しく口付けられた後、耳殻、耳朶、その下……と啄むようなキスを落とされる。
そのまま菊地の顔が埋まり、首輪で覆われていない部分──剥き出された首筋に唇を押し当てられ、じゅっと強く吸われた。
「──っあ、」
チリッとした痛み。
ゾクゾク……と身体が粟立ち、甘い痺れが四肢の末端まで駆け抜ける。
「……脱げ」
耳元で囁かれ、邪魔だとばかりに服を引っ張り上げられる。腕をクロスし裾を摑んで捲り上げれば………下からむぁっ、と立ち込める……甘っとろい匂い。
「この匂い、堪らねぇ……」
ゴクッ、と菊地の喉が鳴る。
いつになく、息を荒げる菊地につられ……僕の吐く息も熱く乱れて……
「今日のお前……随分と色っぽいな」
鎖骨の窪みに沿って人差し指でなぞられながら、熱っぽい言葉が吐き出される。横髪を掻き上げられ、菊地の瞳を見つめれば……柔く閉じた菊地の唇が、ゆっくりと迫り……
「………ん、」
噛み付くような、キス。
熱く濡れた唇が離されれば、平たい胸を揉まれ……菊地の吐息で熱を帯びた鎖骨に、ねっとりと舌が這われる。
突っ込みてぇ……って言ってたのに。
切羽詰まった、即物的なものとは違う。
だけど……壊れ物にでも触るような扱いでもない。
長くて甘い愛撫に戸惑いながら、瞼を薄く開けて見れば、見慣れた筈の天井が、いつもと違って見えた。
菊地が上下逆向きで僕の顔の上に跨ぎ、剥き出された下半身を僕の目の前に曝す。
……え……コレ……
そう思ったのも束の間──
下着を摺り下ろされ、するりと足から外される。
剥き出しになった、僕の肉茎。
二本の指で握られ、根元へと皮を引っ張られれば───突然、柔らかな粘膜に覆われて……
「………っあぁ、っ!」
強い刺激に堪えられず、震えた声が漏れた。
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