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第432話

容赦のない陵辱。 太一の合図(GO)を皮切りに、我先にと群がる野獣達。 「……」 カタカタと、身体が震える。 太一が僕を思い通りにした後、その残骸を仲間に喰わすやり方は……あの時と何も変わらない。 ………あとどれ位、耐えればいいんだろう…… あと、何周すれば終わる……? 果てた男の凶器が抜かれ、入れ替わる度にトロ…と後孔から溢れ伝う精液。 それが潤滑油代わりとなって次を受け入れるものの、既に切れて熱を持ち、腫れ上がった入口は……痛みの感覚すらもう無い。 「……」 なのに、どうして…… 時折萌えぎ立つ、腹奥からの甘い快感。 そんなものなんか、いらないのに。 もし、少しでも感じた声を出してしまったら……奴等を喜ばせてしまうだけだから。 絶望に似た感情のまま……窓のサッシに身体を預け、腕組みをしながら僕の様子をじっと覗う太一を視界に入れる。 その顔は、逆光でよく見えない。既に夕陽は沈み、アパートの屋上付近の空には闇夜が掛かっているというのに。 「……」 こんな時間になっても慌てる様子がないのは……多分、屋久達の帰りが遅いと解っているから。 それに──半グレグループは人の出入りが自由だと、以前深沢が言っていた。 その分、繋がりも関係性も恐らく薄い。裏切る事に、罪の意識なんて無いんだろう。 ……ハイジの時のように。 「ヘヘ……どうだ、俺のJr.は」 ぼんやりと思考を巡らせていれば……太一の姿を、次の男の影が近付いて覆い隠す。 ぴちゃ……クチュ…… 耳殻に付着する、生温かな粘膜。 ハアハアと厭らしい吐息。 重ねられた汚らしい肌。下腹の奥に感じる、強い圧。 ……ぢゅぽっ……、ぢゅぬ、 舌先が耳穴に差し込まれ、ゾクゾクッと悪寒が走る。 水中に頭を沈められ……耳穴に水が入ってしまったような、嫌な感覚。 「………ぅ、やぁ″……っ、!」 叫びそうになってしまう声を、喉を絞めて阻止しようとすれば、その反応に気を良くした男が更に耳を攻める。 「そんなにコレが、イイか………?」 「………ゃ、あ″ぁっ、」 耳全体に掛かる、熱い吐息。 身じろいで抵抗するものの、簡単に力で捩じ伏せられる。ハァハァと、厭らしい呼吸を繰り返す男の肉欲が、僕の奥深い所を擦り上げながら執拗に耳を貪る。

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