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第3話
『ひ、ひろ……』
ああ…ダメだ……
相談したくても
広海は女子に囲まれていて(←モテる)
近づけそうにない。
どうしよう…
どうする?
とりあえず今は服着てるからいいけど…
泳ぐとなったら脱ぐ…よな?
脱がなきゃ変だよ…な?
脱ぐ……
脱…ぐ……
脱ぐのか…….服を………
そして、晒すのか……この……毛を……
この全身 毛むくじゃらな…この体を……
ゴクリ。
ど、ど、どうしよう…!
脱いだら……
脱いだら……俺………
絶対 ドン引きされるっっ!!!
。
。
。
『行くぞ、豪太~!』
『そこのクーラーボックス運んでくれ~』
『重いぞー。ボケッとして落とすなよー』
『───おっ、おう!』
足元にあったクーラーボックスを持って
クラスメイトを追いかけながら広海の姿を探す。
『…あっ、いた!……あ………』
キャイキャイ騒いでいる女子の塊の中に
ニョキッと飛び出している広海の後頭部が見えた。
どうやら、あのまま強引に連れていかれたらしい。
重い荷物を抱えた俺は追いつく事が出来ず
どんどん距離が離れていく。
なんだ、これ……
楽しくないっっ!!
全然、楽しくなーいっっ!!
広海、カムバーックッッ!!
俺を1人にしないでぇぇぇ!!
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