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第5話
『えー?豪太くん~?』
『まぁ…仕方ないかー』
『じゃあ、豪太くんも行こ?』
『…………』
おいおい。
それ…、かなり失礼……
俺、全身は毛に守られてるけど
心臓 は繊細なんだぞ?
傷つきやすいんだぞ?
───って、
そんな事 言ってる場合じゃないんだってぇぇ!
この…モジャモジャボーポーボディを
広海以外に見せる勇気はない……
つーか、毛深い事…
クラスメイトに知られたくない…
だって…
だって…恥ずかしいんだもーんっっ/////!
ど、どうしようぅぅぅ……
。
。(考え中)
。
───あ!
そ、そうだ…っ!!
そうだった!
こんな時のために…俺……っ!
『あの…!俺、トイレ行ってくる!
先に海、入ってて!』
とりあえず、ここから逃げて…
……アレだ!アレを使おう!!
サンダルを引っかけ、走り出そうとする俺を
『あ。じゃあ、俺も行く』
広海が追いかけるように立ち上がった。
……けど、
『えー?トイレなら さっき行ったじゃーん』
『海、行こうよ~』
『豪太くん、先 行ってるね~』
『ごゆっくり~』
『チッ』
──と、広海が舌打ちしたのも気づかないくらい
賑やかに、そして、またしても強引に
海へ引きずられて行った。
むうぅぅぅ…
悔しい……
けど、今はトイレ!トイレッッ!!
急げ、俺ぇぇぇ!!!
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