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秘密の関係
シャツの隙間から覗かせる白い素肌
何も身に纏っていない無防備な下半身
目のやり場に困りそっと顔を引き上げた
荒い吐息を漏らす口元からは透明な液体が伝い、垂れ下がった目尻には薄らと涙が溜まっていて淫らな姿とは裏腹に艶かしいその表情に自身の胸の鼓動がドクドクと速くなるのが分かった
一言で表すとエロい
兎に角エロい
「あ、あの...店長?」
一瞬、強姦されたのかと思って声を掛けてみたけれど特に怯えた様子もなくて、それどころか俺の姿を捉えた店長の目がジワリと熱を持ったのが分かった
「凪くん」
ほんのり色付いた潤いのある唇が俺の名前を呼び、長くて細い腕がゆっくりと伸びてくる
その1つ1つの動作が妙に艶かしくて、自身に近づく指先をぼんやりと見つめていた
不意に自身の頬に触れた熱っぽい体温がじわりと肌に溶け込む様に馴染んでくる
そして目の前に影がかかり、ぼやけた焦点がはっきりする
視界に映る大きい瞳に長い睫毛
ゆっくりと近付く薄い唇
......唇
「す、ストップ―――」
至近距離に見える整ったパーツに惑わされて危うく受け入れてしまいそうになった自身の唇と店長の唇の間に手を差し入れてグイッと押し返す
さっきの男もこうやって誘っていたのだろうか
掌に触れた唇柔らかかったな...
って、何言ってんだ俺
今ならまだ間に合う。
見なかった事にしてこの場を去ってしまおう
そうしよう
今日の事はお互いに忘れてしまって明日からも今まで通りに、ただの店長とバイトの大学生
うん、それがいい
うんうんと頷いて1人で納得して開けっ放しの扉から出て行こうと足を進めたが案の定、腕を掴まれて引き戻されてしまった
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