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依存症2

店長が言うお気に入りとはどんな意味なのかは分からないけれど、今の一言で彼に対しての意識が確実に変わったのを感じた 話を聞くまではただ単純にエロいなぁ、抱きたいなぁくらいにしか思っていなかったけど今は目の前にいる彼の気持ちを知りたいと思った もしかしてあの日トイレの個室で俺を誘ったのは誰でも良かった訳じゃなかったのかもしれない 元々俺の事を意識してくれていて、その上で迫ってきたのであれば俺は店長の気持ちを弄んだ事になるのだろうか 何となく、中途半端な気持ちのままもう一度彼に触れるのは嫌だな なんて思った 「ねぇ、店長は俺のどこが気に入ったんですか?」 別に深く彼を知りたい訳じゃない じゃないけど何となく、自分の好みを把握してくれてたり自宅に招いてまで自分を求めてくる理由が気になったんだ 最後の一口のスープを口に運び店長の顔を見るとスっと目を細めていた その顔からは感情を読み取るのは難しくて表情が少し歪んだ様に見えた 「秘密」 でもその表情は一瞬で、また直ぐに口元を緩めて微笑んでみせた 秘密...... その返答にどこか腑に落ちない気持ちを抱きながらも二人分の食器を流し台に片す 「凪くん、洗わなくていいから先お風呂入ってきて」 「え、でも...」 流石に何もしないのは気が引けるんだけど...と思っていると「俺シャワー時間掛かるから」と耳元で囁かれて、漸く促された意味を理解した

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